« 「明日は今日より素晴らしい」を求め「世界で競う世界と競う」ため大学へ進学して陶冶するのは、現代まで営々と築き続く人類の知恵を学び磨くのだ | トップページ | 水島新司さんのご逝去を悼み、慎んでお悔やみを申し上げます »

2022/01/17

1995年1月17日の「阪神・淡路大震災」から27回目の寒い朝です。

草木国土悉皆成佛


2020年の阪神・淡路大震災の追悼を終え、
25年を期に、お世話させて頂く事から退くことにしました。
昨日(1/16)は、
「会って近況を語り合いましょう」よ、との誘いを受け入れ。
思い出話や、雑談話で花が咲いた。
幸いにして「生き残り」きょうまで「生命を繋いだ」のですから、
やはり「一瞬、一時、ひと時」を大切に生きよう、と一致したのです。

(2020年の記録)

人は、
いつも同じ朝がくると・・・・・
あの日は、
いつもと同じ朝はこなかった・・・
寝呆も叩き起こされた
何が興きたか知りようもなく
寒い朝は
一時間ほどで夜が白み
そこには砂塵が舞っていた・・・・・
煙が立ちのぼり、火の手が見えた
街は一溜まりもなく壊塵に帰し惨めな姿を曝していた
人の暮らしは破却され阿鼻叫喚がこだました
やがて現実が姿を見せた
そこには茫然自失しか残されていなかった
しかし、
みな無事であった
棲居は激震に耐え壊れなかった
電気は復したが、水とガスは止まり
直ぐに電磁プレートを手当した
ふと我に帰り苦労しているだろう知り合いの顔が浮かび
連絡してもダメだった
手持ちの飲料水を積み世話人の下へバイクを走らせた
渋滞を交わし着いた先は、ほぼ全壊で両側に保たれていた
母国を離れ肩を寄せ合う蝟集地へ向けバイクを走らせる
渋滞を交わすと、大火が行く手を阻む、臭いが呼吸を塞ぐ
全壊全滅した激甚の街路を進む
指定避難所は日本人で満杯
目的の人達はいない
近隣の公園を探す
母国を離れ20年
ようやく安定し始めた時、想像外の激甚災害に直撃され
当座の応援を手当し
継続的に応援できることの手当を考えた
無力感が起ち上がり来るが
負けないようにとハイだった
繰り返し余震は続く
生き残った建物が崩れゆく
人も崩れゆく
人の心も崩れゆく
神戸は国際都市だと自慢しながら余裕をなくすと
人の心も崩れゆく
報道が悲惨の見世物を探し求める賤しさに暴力的にもなった
東京から報道を指示する者とは極めつけの温度差があった
どれだけ人が賤しくなれるかを垣間見せていた
前の日まで150万以上の笑顔があり、人の誇りがあった
僅か、10秒で、150万以上の哀しみに替え、人の誇りを打ち砕いた
壊塵を前に悲嘆にくれる人の上を爆音を靡かせヘリが容赦なく
今日も上空からヘリが爆音を撒き散らす
思えばたくさんの哀しみが起ち上がり
想えば幾多の怒りが起ち上がり
人の心を喪いたくない
25年の過程で、いくらかでも、
いまの立場を形成する上で鍛え育てられた神戸に恩返しを
10年後に、最初に関わったポートアイランドでの事が
防災の研究学環も
理解と協力の下に
多少ながら恩返しできたかも
神戸はユネスコの「デザイン都市」として認定された
まだまだ、復興への課題は多い
理解ある友人は提唱のNPOを世界に向け運営してくれる
感謝しかない
転べば、起ち上がろう、何度でも
150万以上の笑顔をとりかえそう
150万以上の誇りをとりかえそう
自分だけが一人で生きているワケではないコトを識ろう
人の心を喪わず
「はるかのヒマワリ」のように
世界の人と共に生きていこう、共に歩みを進めよう
難しいコトに挑戦しよう


草木国土悉皆成佛(2019年の記録):

正午に神戸港で停泊する船が一斉に6,434人の犠牲者へ哀悼の汽笛を!
神戸・東遊園地の追悼会場へ取材に押し寄せるメディアへの苦言を。
神戸も淡路も阪神間の各被災地域も、何も今日(1/17)だけが被災者への追悼ではなく、震災から24年、即ち8,766日ズッと続いているのだ。
メディアとして画になるネタを拾い出し、悲劇や苦悩を味付けして報じたいのは分かるが、実際には傍迷惑なハナシだ。
ABC朝日放送のように、自社名入りのバスを仕立て横付けし、場違いに綺麗なブランドものの防寒衣料で身を固めた「女子アナ」を駆り立て無理矢理に喧しく悲劇や苦労話を構成しようと、茶番を報じ自己満足に浸ろうとするのは、実に大きな違和感があるし情けない限りだ。
本当に報じたいなら、日常的に地道な取材活動で埋もれた話を掘り起こし、全体の中に位置づけた上で報じるべきだろう。
無理矢理に掘り出し創り出そうとすれば、茶番の悲劇になるワケで、それは被災者や震災犠牲者への冒涜に成り下がるだろう。
如何にも「教養ある知識人」が上から目線で「愚鈍な民」の「今日の悲しみ」に焦点を当て、全国へ報じてやるとの横柄な姿勢が気に要らない。
それは、テメーらの「商売」であり「金儲け」に過ぎないじゃないか?
ABCの平均給与は43・6歳で1478万円だ!
全く「愚鈍な民」と乖離した「口先貴族」に過ぎないゴミクズが控えやがれ!


自然災害での「生存」は、構えと運命の相互作用です。
その後も生き残るには、個々の「体力・気力」に加え、地域社会の「協力意識」で、それを整える「組織力」です。


巨大地震は「阪神・淡路」「中越」「東日本」「熊本」「厚真」だけではなく、日本全国どこでも30年に一度の割合で発生し、上記の巨大地震が生じています。
皆様 必ず生き延びて下さい。

|

« 「明日は今日より素晴らしい」を求め「世界で競う世界と競う」ため大学へ進学して陶冶するのは、現代まで営々と築き続く人類の知恵を学び磨くのだ | トップページ | 水島新司さんのご逝去を悼み、慎んでお悔やみを申し上げます »