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2022/03/11

ロシアの真実を冷静に観察しよう! 経済制裁や金融制裁でロシアを締め付けても、その効果が出るのは半年後だろ! それまでにウクライナは終わる

この度のロシアによる一方的なウクライナ侵攻・侵略で、
欧米日は「経済制裁・金融制裁」に踏み切り、ロシア経済は一段と苦境に陥り、デフォルトに陥るとも(予想)指摘されている。


2020年のIMF発表の世界各国のGDP。
この時点では、ロシアは11位だとランクされ。

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IMFの発表資料


戦争は、軍事面で短期的な勝利者は出るが、その後の社会で勝利し続けるのは、複雑に絡み合う国際連携の社会経済に囲まれ至難の技だとされている。
しかもロシアの生産力(GDP)は、韓国にも及ばず、野口先生によるこの記事では、マレーシアと同等のGDPだと。


資源(依存)国家に過ぎず、総人口も1億5千万人に満たないロシアが、軍事費には米国と並ぶ軍事費をかけ。
その上、プーチンを中心にした独裁権力者に巣喰う極少数の強奪者が、勝手放題と好き放題にロシアから資金を強奪し続けた結果とも言える。


ロシア経済に対する投資は「欧・米・日・中」であり、
他国から資本と技術を投資で獲得し移転させ、そこから上がる利益を再投資する事などなく、喰い続け私腹を肥やし続け。
膨大な「強奪国家」の政治権力を握り続け放蕩三昧を続けているのだ。


ロシアの民は、70年に及ぶ「共産党独裁」による「貧乏の分かち合い」を刷り込まれ、慣れてしまっているので権力者の贅沢三昧に対する疑問も抗議もせず、従順に従うだけで関わらずに過ごしてきた。
権力者と多数の基盤国民の間には「情報の非対称」が圧倒的にあるがゆえに、政治権力からの弾圧を懼れ従順なのだろう。


ウクライナは、ロシアの国家主権が及ばない別の国家であり、ロシアによる過酷な収奪や強奪の軛を断ちきり、ウクライナ国民の手による「国民国家」を形成し30年だ。
プーチンのロシアが如何なる「因縁」やヤクザな「言い掛かり」をつけても、現代の国際社会が容認するワケじゃない。


ロシアをプーチンと、その取り巻き一派が掌握してから、国内外を問わず強奪や収奪にチカラを入れているのは見苦しい。
プーチンとその一派は、地獄へ堕ちろ!


引用開始→ なぜウクライナに侵攻したのか、極端に臆病で貧しい軍事大国ロシア
1人当たりGDPは日本の4分の1

(現代ビジネス 2022.03.06野口 悠紀雄一橋大学名誉教授)

ロシアの1人当たりGDPは日本の4分の1で、マレーシアと同じくらい。先進国には入らない。輸出の大半が原油なので、原油価格が下落すると、経済が痛手を受ける。それに加えて西側の経済制裁があったため、経済が大きく落ち込んだ。それにもかかわらず、なぜウクライナに侵攻したのか?

ロシアは何と貧しい国!
ロシアは、多くの日本人が想像しているよりずっと貧しい国だ。

百聞は一見にしかず。グーグル・ストリートビューで歩いて見ると、よくわかる。どんな都市に行っても、都心部には立派な建物が並んでいるが、そこから離れると、驚くほどの貧しい町並みになる。

シベリア鉄道の終点ハバロフスク中央駅は、壮大な建物だ。しかし、一歩裏に回ると、道路は水溜まりだらけで、掘立て小屋のような家もある。その様子をこの「風景」(クリックすると開示)でご覧いただきたい。

中央の遠景に、中央駅の壮大な建物が見える。ここは、東京でいえば皇居前広場や大手町あたりになる。回りを歩いて見ると、道が舗装されていないところや、ゴミが収集されずに積み上げられているところもある。

もう一つは、マガダン。これは、オホーツク海に面する海港都市だ。樺太の北、カムチャツカ半島の付け根の近くにある。

スターリンの時代には、流刑者は船でマガダンに送られ、ここからシベリア各地の強制労働に送られた。第2次世界大戦での日本軍の捕虜も、マガダンに送られてから、300キロ北にあるコリマ鉱山などでの強制労働に送られていった。

こちらの「風景」(クリックすると開示)はスターリン時代のものではない。現代のものだ。あまりの状態に、多くの人は仰天するだろう。

”キャサリン・メリデール『イワンの戦争』(白水社、2012年)は、第2次大戦の独ソ戦を描いたものだ。ドイツ軍を押し戻して西方に進撃するソ連軍が国境を越えると、美しい白い家並みが連なっている。それを見てイワン(ソ連軍兵士の代名詞)は泣く。「戦いに勝ったところで、これほどの豊かさは絶対に手にはいらない」と知っているからだ。”

この場面はとても印象的だ。そして、これは、いまでも変わらないことなのだ。

ロシアの1人当たりGDPはマレーシアと同じくらい
ロシアの貧しさは、統計でも確認できる。1人当たりGDPは、2020年で約1万ドルだ。これは日本の約4分の1で、マレーシアと同じくらいである(図1参照)。エストニア、チェコ、ハンガリー、ポーランドなどは、ロシアより遥かに豊かだ。IMFは世界で40ヶ国・地域を先進国としているが、ロシアはその中に入らない。

なお、ウクライナはもっと貧しく、インドネシアと同じくらいだ。

それにもかかわらず、ロシアは軍事力増強に多大の資源を投入している。だから、国民の生活はこの数字で見るよりもっと貧しくなる。ロシアの町並みが上で見たような状態になってしまうのは、当然のことなのだ。

世界第2の軍事大国であることや、宇宙開発を積極的に行っていることなどから、ロシアの経済力は強いと錯覚してしまう人が多い。しかし、実態は、以上で述べたとおりだ。

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図1

輸出できるのは原油くらい
ロシアには、他国と競争できる現代的な産業はない。

ロシアの最大輸出品目は原油などの鉱物性燃料で、輸出全体の半分近くを占める。それについで、鉄鋼(5%程度)、貴金属等(3%程度)などがある。輸入品目では、一般機械が20%程度。そして、電気機器(12%程度)、車両(10%程度)となっている。

つまり、原油などを輸出して工業製品を輸入するという形であり、この点でも先進国的とは言えない。

注目すべきは、2014年に輸出が急激に減少したことだ。

これは、原油価格の下落による。2014年に1バレル100ドル近くだった原油価格は、2015年には約53ドルと、およそ半減した。

ロシアの原油は生産コストが高く、原油価格が1バレル当たり50ドルに達しないと利益を上げることができない。

クリミア編入後に、GDPが大きく下落
ロシア経済の問題は、1人当たりGDPの水準が低いだけでなく、低下していることだ。 図2で見るように、2013年には16000ドルを超えていたが、現在はその3分の2程度でしかない。

こうなったのは、ロシアの通貨ルーブルが減価したことによる(2013年までは1ドル=30ルーブル程度であったものが、2015年には1ドル=70ルーブル程度になった)。ルーブルの減価は、それまで1バレル100ドル程度だった原油価格が、2015年ごろに50ドル程度にまで下落したことによる。

ただ、それだけでない。2014年3月のロシアによるクリミア編入を機に、欧米諸国によって経済制裁が実施されたことの影響も大きいだろう。事実、原油価格は、18年には1バーレル70ドル程度まで戻ったのに、ロシア経済は回復していない。

また、図2に示すように、2013年頃からの1人当たりGDPの減少率は、同じく産油国であるサウジアラビアが約2割であるのに対して、ロシアは35%にもなる。

今回のウクライナ侵攻で、2月24日のロシアの株価指数は、およそ50%もの急落を示した。3月1日現在、株価急落の恐れで、市場を開けない状態だ。

また、ルーブルは、1ドル=110ルーブル程度に値下がりして、これまでの最安値を更新した(2月初めには77ルーブル程度だった)。これは、今後の経済制裁の影響を警戒してのことと考えられる。

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図2

極端に臆病な国ロシア
以上で見たように貧しい国なのに、ロシアはなぜ軍事費に巨額の支出をするのか? そして、ウクライナ侵攻で経済制裁が強化されると分かっているのに、なぜ侵攻したのか?

それはロシアが極端に臆病な国だからだ。ロシアは臆病な白熊のような国なのだ。

第2次大戦で戦勝国となったのち、西側諸国との間に社会主義国家を作って、守りを固めた。ソ連崩壊後も、ベラルーシやウクライナを西側諸国との間に置いた。国境の外に、幾重もの親ロシア的な緩衝国家群を張り巡らしておかないと、不安でたまらない。

それも無理はない。ロシアは、西欧社会による侵略を何度も受けている。12世紀から13世紀には、「北方十字軍」の侵略があった。

19世紀のナポレオン戦争ではモスクワが占領された。そして第2次世界大戦においてナチス・ドイツは、クレムリンから十数キロ地点まで迫った。

西欧だけではない。13世紀には、モンゴル軍が襲ってキプチャク汗国を作った。

ウクライナがNATO加入国になることへのロシアの恐怖
1999年にチェコ、ハンガリー、ポーランドが、そして2004年には旧バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)などの旧東側諸国が、相次いでNATOに加盟した。

ウクライナも加盟を求めた。2008年の首脳会議でNATOは、ジョージアとウクライナが将来加盟することを認めた。

ウクライナに親西欧政権が成立し、さらにNATOにも加入することは、ロシアにとっては極限の恐怖なのだ。

3月1日、ロシアのプーチン大統領はアメリカを厳しく非難した。これに対して、アメリカのサキ報道官は、「臆病なキツネほど、よく吠える」と応じた。

臆病な国が恐怖心に囚われると、何をやらかすか分からない。ロシアはいま、そのような事態に陥っている。←引用終わり

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