プーチンのウクライナ侵略・侵攻は「民主主義」と「傲慢独裁」の戦いで、実際はNATOが後ろで糸を引くウクライナとプーチン・ロシアの戦争だ!
プーチンの狙いと言い掛かりの関係について:
さすがに、元NATO事務総長だけあり、分析も要因も実に手短で的確に表現し。
スラブ社会の歴史や研究に触れた事がある人物なら容易に理解できる事です。
バルカン半島の国「ユーゴスラビア」というか、ボスニアヘルツェゴビナで生じた内戦のすさまじさを、西欧社会というか西欧を軸にした世界は、どう捉えどう見ていた(あるいは見てきた)のか?
宗教が絡み、民族が絡み、つい2~3年ほど前まで、それは平和な社会を分け合い共に暮らす人達だった。
しかし、一度でも、政治という思想信条に、複雑な宗教性が、加えて統治権力と利益配分が絡み、憎しみが憎しみを招き凄惨な殺し合いになった。
あの悲惨な内戦も、元はと言えばミロシェビッチの傲慢が引き起こした、かつての同朋やかつての兄弟姉妹に対する殺戮戦だ。
ウクライナへの侵略侵攻の起因は、そのユーゴスラビアの解体に伴う内戦より酷い代物だ。
以前から、指摘しているとおり、プーチンの狙いは、レーニンのボルシェビキに倒された帝政ロシアの領域的再建を自らが為し遂げる事であり、そのための手段としてはスターリンが形成した「恐怖政治システム」を遠慮無く存分に活用する事だ。
それを為し遂げる事で、プーチンはピョートル大帝と並ぶロシアの英雄になれるのだ。
それは、日本の隣国で汚ツムは極少で図体だけが巨大で、臭禁屁が率いる面倒な国の傍迷惑な「何やら華」の世界観と同じ Death!
それはギリシャ正教の流れを受けたロシア正教のお告げなのだろう。
プーチンにはウクライナ人やグルジア人の生命など虫ほどにもないのだろう。
引用開始→ プーチン氏の野心、ウクライナのNATO加盟方針宣言前から…「モルドバなども欲している」
(讀賣新聞 2022/03/21 16:26)NATO元事務総長に聞く
【ブリュッセル=畠山朋子】北大西洋条約機構(NATO)のヤープ・デホープスヘッフェル元事務総長が読売新聞のインタビューに応じた。ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻の理由としている同国のNATO加盟方針を2008年にとりまとめた立場から、この決定は「正しい決断だった」との考えを示した。国外避難民339万人、9割は女性と子供…18~60歳の男性は国外に出られず
NATOは08年、ブカレストで開いた首脳会議で、ウクライナとジョージアを「いずれ加盟国に加える」とする宣言を採択した。プーチン氏はこの方針がロシアの安全保障の脅威となると主張しており、宣言採択がウクライナ侵攻につながったとの指摘も出ている。デホープスヘッフェル氏はこの指摘に対し、プーチン氏は宣言採択前から「欧州の安全保障構造に変化を起こそうと決意」していたとの見方を示した。その根拠として、07年のドイツ・ミュンヘンでの国際会議で「ロシアと西側諸国の信頼を著しく低下させた」としてNATOの東方拡大を強く批判した演説を挙げた。「この演説が分岐点だった」と振り返り、08年のジョージア侵攻、14年のウクライナ南部クリミア併合につながったとの見方を示した。
NATOと初期のプーチン政権との関係は良好で、「プーチン氏と冗談交じりに、ロシアのNATO加盟の可能性について話し合ったことさえあった」という。
08年のNATO首脳会議では、米国がウクライナの加盟を強く推す一方、独仏はロシアの反発への懸念から反対し、具体的な加盟時期などは宣言に盛り込まれなかった。宣言は「妥協によるものだった」という。「NATO各国で意見が一致せず、ウクライナが当面は加盟できないことをプーチン氏は承知していた」とした上で、「どんな文言でもその後の侵攻の口実にしただろう」と強調した。
ウクライナの今後については「(冷戦時代に中立を維持した)フィンランドのような立場をとる可能性がある」との見通しを示した。ただ、プーチン氏は「ソ連ではなく帝政ロシアの復活を目指しており、モルドバやジョージアも欲している」との見方を示し、戦争の拡大に強い懸念を示した。
デホープスヘッフェル氏はオランダ外相などを歴任した後、04~09年にNATO事務総長を務めた。
ウクライナへの全面侵攻は予想していなかったが、驚きもしない。プーチン大統領は、欧州での影響拡大を目指していたからだ。
2007年の「ミュンヘン安全保障会議」で、プーチン氏は、NATOの拡大を批判する挑発的な演説を行った。これが、プーチン氏が欧州の安全保障構造に変化を起こそうと決めた分岐点だったと思う。
08年のNATO首脳会議で決めたウクライナとジョージアの将来的なNATO加盟については、加盟国で意見が割れた。翌日、プーチン氏と話した際、宣言を「受け入れない」と言われた。だが、当面は加盟できないことを、プーチン氏自身も承知していたはずだ。当時の判断が正しかったと思うのはこのためだ。プーチン氏は、どんな文言でも、侵攻の理由にしただろう。
皮肉にもプーチン氏は、ウクライナ侵攻により、NATOやEUの強い結束に貢献することになった。この危機は加盟国の領土や主権をどう守るかを考える上でのビッグバンとなった。
現在起きている戦争は、ウクライナに限らず、民主主義と独裁政治の衝突だ。核兵器の使用にさえ言及しているプーチン氏の動向を、北朝鮮も見ており、日本も無縁ではない。←引用終わり
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