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2022/04/30

「知床遊覧船」の沈没事故から1週間が経過し、桂田精一社長の無自覚や無知また無責任に唖然とさせられ、事故は楽観的なカネ儲け優先が惹き起こし

知床遊覧船の海難沈没事故:


事故で落命の被害者への補償能力はあるのか?
逃がしてはならない。


ほぼ、全体の概要が見えてきた。
運行会社の、無責任、無知、無自覚、周辺の声や評判、運行会社への批判や非難や、その他モロモロ。
まぁ、ワケのワカラン事故ですね。
周辺の同業からも当然ながら様々な声が出ている。
事故は海難事故は、
まず、海をどう考えるか、天候をどう考えるか、それにより決断と評価は一変する。


普通は「人命を預かる以上『慎重』に判断する」のだが・・・
根底に、その「思想・思考」が窺えず、総合的に言えば「判断が甘い」という以外にはなく、それがこの度の事故の基だろう。
謝罪がどうの、説明がどうの、その態度を批判され非難を受けるのは当然かも知れない。
しかし何よりも、この知床遊覧船と社長の桂田精一氏は当事者能力がないと国土交通大臣が名指しで異例の批判をしている。


引用開始→「当事者意識ない」社長を批判 知床観光船事故で斉藤国交相
(時事通信 2022年04月28日11時25分)

 斉藤鉄夫国土交通相は28日の閣議後の記者会見で、北海道・知床半島沖の観光船事故をめぐる運航会社社長の説明について、「当事者意識が欠如していると感じた。責任者としての誠意を持ってほしいと指導していく」と述べた。
 運航会社の桂田精一社長(58)は27日に記者会見し、事故当日の出航について、天候が悪化した場合は引き返す「条件付き運航」だったと釈明した。斉藤国交相は「(海上運送法上の)安全管理規定ではあり得ない」との見方を示した。←引用終わり


何よりも、落命被害者への事故補償をする能力があるのかどうかだ?


引用開始→ 知床観光船事故 経営は地元の有名一族、利益重視の社長に従業員から不満も
(女性セブン 2022.04.27 16:00)

「天候や海のせいじゃない。これは“人災”だ」──知床の観光関係者たちは、怒気交じりにつぶやいた。ゴールデンウイークを前に日本全国から集まった観光客たちを襲った惨劇。オーナーにとって「夢」だった遊覧船事業は、なぜ最悪の事態を引き起こしたのか。

 4月23日朝、北海道・知床半島の斜里町には「波浪注意報」が出ていた。ほかの観光船はもちろん、漁船も出航を見合わせるなか、「知床遊覧船」が運航する観光船「KAZU I」だけが午前10時頃、オホーツク海へと出航した。

「波がけっこう高いけど、冒険だと思って楽しんでくださいねー!」

 乗客の不安をかき消すかのように、船長は陽気な船内アナウンスをしたという。“冒険”が悲劇に転じたのは約3時間後、すでに波の高さは約3mに達していた──。乗員乗客26人を乗せた観光船が知床の海で消息を絶ち、11人の死亡が確認され、15人の行方がわかっていない(4月26日19時現在)。地元の漁業関係者が言う。

「あの日、朝の段階では波はそこまで高くなかったけど、次第に荒れることは容易にわかった。だから船長に“波がだんだん高くなるからやめた方がいい”って言ったんだ。彼は“はい”って答えたけど、そのまま出航した。港で船から“冒険”という言葉が聞こえたとき、海の怖さを理解していないなって思った。あの会社の船長は知床に来て2年の、経験の浅い彼しかいなかった。判断ミスでは済まされない事態だよ……」

 船長の豊田徳幸さん(54才)は、埼玉県に家族を残して単身赴任中のいわゆる“出稼ぎ船長”だった。埼玉の自宅の近隣住民が言う。

「もともと観光バスの運転手でした。2000年頃に一戸建てを買ったはいいけれど、観光客を乗せて地方に行くことが多いから、ほとんど家にはいなかったと思います。

 10年ぐらい前には水陸両用車の会社に転職。その後、外国人観光客向けのバスの運転手になったけど、運悪くコロナ禍で仕事が激減したって嘆いていました。昔から“お金がない”“税金が高すぎる”と言っていて、実際に自宅が市に差し押さえられたこともあったみたい。仕事をコロコロと変えていた印象でしたが、まさか船長になっていたとは思いませんでした」

 知床の海は暗礁が多く、地形や運航ルートを熟知していないと座礁リスクが付きまとう。経験の浅い船長が、荒れた海に飛び出すのは非常に危険だった。

地元では有名な一族が経営
「知床遊覧船」は、地元では知られる有名一族が経営しているという。

「実質のオーナーは町議会議員を4期ほど務めた地元の名士で、不動産業やホテル経営、飲食業など手広くやっていました。『知床遊覧船』の社長はオーナーの息子さん。いまは58才ぐらいかな。若い頃は本州に出て神主を目指していたと聞いていましたが、どういうわけか陶芸家になって帰ってきました。2014年に父の後を継ぎ、地元でホテル経営などを任されるようになったのです」(商工会関係者)

「知床遊覧船」の経営に乗り出したのは、いまから6年ほど前のことだった。

「観光船を持つのはオーナーの夢でした。オーナーは経営していたホテル、飲食、そして観光船を合わせた『知床レジャーランド』の構想を持っていました。社長はその夢を実現させる形で、観光船の経営に乗り出したのです。有名コンサルタントからの助言を得て、言い値で買ったと話題になっていましたよ」(前出・商工会関係者)

 当初はベテランの船長らを複数人抱え、運営に問題はなかったという。だが、次第に従業員たちから不満が漏れ始めた。

「社長は利益を重視するタイプで、ベテラン船長が天候を理由に出航を取りやめようとすると、“返金したくないから”と無理にでも出航させようとして、船長と言い争いになったことも。衝突が多かったこともあり、2年ほど前にベテラン船長を相次いで解雇。代わりに来たのが豊田さんだった。給料もかなり下げて募集したようで、社長はコストカットできて喜んでいたけど、安全面はおろそかになっていましたね。

 最近では、コロナ禍で知床の観光業全体が下火でした。船首部分に入った亀裂のような傷を修理しなかったのも“倹約”ぶりのせいではないかといわれています」(前出・商工会関係者)

 その経営姿勢が、経験不足の“ひとり船長”という事態を生んだのだろう。豊田さんも、社長の経営方針に疑問を抱いていたのか、自身のフェイスブックで勤務先を「ブラック企業」と表現していた。

懸命の捜索は続くが……
 あの日、船には「特別な思い」を持つ男性の姿があった。交際中の女性に船上プロポーズをするため、人知れず指輪をバッグに忍ばせていた。事故後、男性の家族は報道陣の前で「もうダメなのは覚悟しているけど、2人一緒に見つかってほしい、それだけです」と言葉を絞り出した。

 両親と弟の3人が船に乗っていたという男性もいる。知床旅行は、男性から3人へのプレゼントだった。旅行中の両親から届いた北海道の名産品に、お礼のメッセージを送っても返事は返ってこない。

 3℃前後しかなかったという冷たい海水。そこに船が沈むとどうなるのか──海難事故に詳しい東海大学海洋学部教授の山田吉彦さんが言う。

「あの観光船は窓で覆われていたので、沈み始めたとき乗客は船内にいたはずです。波風も強いので外に出られません。できるだけ、水につからないようにしながら待つしかなかったと思われます。相当な恐怖です。船が沈んでいくなかで、出口に近い人だけが外に出られたのでしょう」

 沈みゆく船内から脱出しても、冷たい海の恐怖から逃れられるわけではない。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんは、低体温症の恐ろしさをこう語る。

「低体温症とは長時間、寒い屋外や冷たい水の中にいることで、体の深部体温が下がり、内臓や脳の機能が低下することを指します。早い人は3分くらいで症状が出ます。体温が35℃を下回ると、循環機能や生理機能が働かなくなり、おしっこが勝手に出てしまいます。すると、脱水状態になり、熱を逃がさないようにと血管が収縮し、血流量が下がり、意識がもうろうとする。そして、睡魔が襲ってきたり、幻覚を見ます」

 遺族、そして行方不明者の発見を待つ家族は、張り裂けそうな思いで事態の打開を待っている。前出の山田さんが言う。

「私が今回の事故の問題だと思う点は管理体制です。本来13時に港に戻っているはずなのに、13時13分に海上保安庁へ通報するのはおかしい。もっと早い段階から船長は事務所に連絡していたはずです。本来出航したら常に連絡を取れる体制でなければいけませんが、担当者が不在だったか音信不通になっていたのでしょう」

 実際「KAZU I」は事務所と連絡が取れていなかった。数ヶ月前から「知床遊覧船」の無線機のアンテナは壊れていて、事故当日、豊田さんは別の運航会社と無線で連絡を取り合うしかなかったという。海上保安庁は、不明者の捜索を続ける一方、業務上過失致死などの疑いを視野に捜査を進めている。←引用終わり
※女性セブン2022年5月12・19日号

様々な、事情が明らかにされ始めているが、沈没したとみられる船体が、
海自掃海艇のソナーにより水深100メートルほどの海底で発見され、
船体名も確認できたとか・・・
殆ど「死人に口なし」状態を打開する事ができるのか?
零細な事業とは言え、余りにも無責任で当事者能力を欠く事業者の思考と態度が、多くの怒りを買っているようですが。
何よりも刑事責任の追及は当然ながら、当事者能力の有無は民事責任の追及からも重要で、逃げ得を赦してはならないと考えるが。
それに見合う保険加入を含め補償能力を保持するのかが、今は最大の疑問だ。
保険会社も、客観的に考え判断するだろうから、現況の情報では「支払いを拒否」する可能性は大きいと言わざるを得ない結論を懸念している。


引用開始→ 不明観光船か、海底で発見 「KAZU I」船名を確認―水中カメラに映像・知床沖
(時事通信 2022年04月29日13時20分)

 北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、船が消息を絶った現場付近を捜索していた海上自衛隊の掃海艇が29日、船名が書かれた船体を水中カメラで発見した。第1管区海上保安本部(小樽市)が確認を急いでいる。
男性3人の死亡確認 死者14人に―知床観光船事故

 海上保安庁などによると、船体が見つかったのは事故当時、カズワンが現在地として報告していた「カシュニの滝」付近で、水深約100メートルの海底。ソナーの探査で反応があった場所を掃海艇のカメラで調べたところ、船のような物が映り、「KAZU I」と書かれているのを確認したという。
 海保や海自などは、船は遠くに流される前に沈没した可能性が高いとみて、滝周辺の海域を集中的に捜索していた。30日以降に潜水士を派遣するなど、確認を進める。100メートル以上の深い海底を探査できる測量船「天洋」も29日、滝付近で捜索に加わった。
 一方、海保は29日までに、ロシア・サハリン州の国境警備局から、国後島西方の海域で27日午後に救命胴衣を着た漂流者を見つけたが、荒天のため救出できず見失ったと連絡を受けた。同局はリュックサックを収容し、日本人名義の銀行カードを確認したという。
 海保なども行方不明者12人の捜索を継続。知床半島東側の海上では28日、男性3人が発見されており、周辺海域を中心に捜索した。海が荒れる日が続いたため漁船など民間船舶は27、28両日の参加を見送ったが、29日は波が落ち着いたため3日ぶりに捜索に加わった。←引用終わり

国というか、
第1管区海保と海自が救援や捜索のために投じ費消する予算は巨額です。
大した納税もしていないだろうに、無自覚で無責任な側でも、その種の馬鹿が犯した事が責任も追及されず、そのまま放置されるのは実に許しがたく。

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