一方的にウクライナへ侵略侵攻したロシアは多くの司令将官を喪い約25%の戦力を消失し戦線維持も困難に追い込まれ最後の大規模攻撃を命令へ
「ロシア軍は思ったより弱体だ」とか、
「ウクライナ軍は善戦している」とか、
米国は「ロシアによるウクライナ侵略侵攻を宇宙から監視し把握する」とか、
英国は「それらを総合的に観て戦況を分析している」とか、
何より「最前線での苦戦が、プーチン大統領には報告されていない」とか、
報道は極めて「吹き込まれた聞きかじりや、それによる思い込み」が交錯し。
ウクライナでの激戦は、既に65日が経過し、緒戦で圧倒的な猛威を振るったロシア軍が、東備戦線で釘付けにされ殆ど前進できずに藻搔いている。
それもあり、腹いせにロシア人特有の「泥棒根性」が現れ「民間施設」「民間人」への無差別攻撃と「強奪」が相次ぎ暴露され、国際的非難を浴びている。
基本的に、軍隊が強いか弱いかは「戦略」の違いが主たる要因で、
現段階で用いられている「戦術」は、やや旧弊と言わざるを得ないが、
それはロシアの「軍事戦略」が「長・中距離ミサイル」と「核兵器」を重視し編成されているため、普遍的な地上戦では旧弊な「作戦」を採り、然して高い「戦技能力」を保つとは云えず練度も低い兵士を前線に立て、使い古した武器で実戦を強いた事に原因があるのではないか。
戦争は、双方の「総生産力」がぶつかり合うワケで、
ロシアとウクライナについては「ロシアの総生産力」と「ウクライナの総生産力」+「支援応援する国の総生産力」が基本で。
加えて「政略や戦略」の比較優劣が鍵を握る。
「戦略」は基本的に当該国の「世界観」を反映し、それが「戦術」に表され、更に「作戦」に現れる。
それらの「思想」は動員される軍の「戦技能力」や兵士の「戦闘力」や「練度」にも見受けられ、窺い知る事ができるとも言える。
プーチンは「特別軍事作戦(=紛争)」と称している点に注目し留意する必要がある。
そこで、英国国防大臣は「5月9日のWWⅡ戦勝記念日を期して『戦争宣言』をするのでは」との懸念を指摘している。
つまり、これまでは特別軍事作戦(=紛争)即ち「予戦」であり「本戦(戦争)」ではないと観ているワケだ。
そこで登場するのが「中・長距離ミサイル」と「戦術核兵器」また「生物化学兵器」の使用だ。
「飛び道具」最優先の「威嚇・恫喝」を最優先戦略にしてきたプーチンのロシアだから。
必要な時期にあると判断すれば、プーチンは躊躇せず「核兵器」を使用するだろう。
こうなれば、EUも米国も日本も、その他「反ロシア陣営」に与する国々も逃げられない。
仮に、その脅威を封じ込めたとすれば、ウクライナの戦線は2年~3年、ロシアが破綻するまでダラダラと続くだろう。
その間に、平和ボケし直接戦場にならないEUや米国あるいは日本の経済や社会が辛抱できるかにも焦点が移る。
また、既に明らかになった事だが「国連」の無能は、大きな戦争が熾きると、
以前の「国際連盟」も同様に無能さを曝け出すのだ。
ロシアが「ウクライナ戦争」で「戦術転換」すれば、終わりの始まりになるだろう。
引用開始→ ウクライナ「露が大規模攻勢の兆候」 米下院議長が現地入り
(産経新聞 2022/5/1 19:30)ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ国防省は4月30日、露軍が東部で大規模な攻勢を準備している兆候があると発表した。同省は、ロシアが5月9日の第二次世界大戦の対ドイツ戦勝記念日に合わせて国家総動員令を発動する可能性も排除できないと指摘し、警戒感を示した。露軍は南部オデッサの空港をミサイルで破壊したほか、東部や南部でも激しい攻撃を続けた。
ペロシ米下院議長は1日までに、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れゼレンスキー大統領と会談した。米政権関係者では最高位の訪問。ペロシ氏は、ウクライナが「プーチン露大統領の悪魔的な侵略」から民主主義を守るために戦っており、米国として強力に支援すると表明した。
ウクライナ国防省は4月30日、東部ハリコフ州の露占領地域で、病院が空きベッドを増やしており、追加の野戦病院も建設されたと発表。ウクライナに隣接する露西部ロストフナドヌーの軍病院にも遺体の保冷設備が新たに搬入されたとし、大規模攻勢に向けた準備だとの見方を示した。
同省は露軍の目標について、東部ドネツク、ルガンスク、南部ヘルソンの各州を完全制圧し、2014年に併合した南部クリミア半島と陸路で結ぼうとしていると分析した。
一方、ウクライナ軍参謀本部は4月30日、東部ハリコフ州の複数の集落を奪還したと発表した。
オデッサ州当局は同日、同州の空港の滑走路がミサイル攻撃を受けたと発表。露軍は5月1日、「米欧から供与された兵器が収められていた空港の格納庫を破壊した」と主張した。
米CNNテレビは4月30日、衛星写真を基に、ウクライナ守備隊や約1千人の市民が立てこもる東部マリウポリの製鉄所の地上施設がほぼ完全に破壊されたと伝えた。守備隊や市民は地下施設で籠城。現時点で退避に成功した市民はごく一部にとどまっている。
露国防省は30日から5月1日にかけ、ハリコフ州や東部ドニエプロペトロフスク州、南部ザポロジエ州の弾薬庫などをミサイル攻撃で破壊したと発表した。←引用終わり
ウクライナは、5月下旬までに東部地域を占領し続ける「ロシア軍」を排除し東部地域の奪還を目指すと公表し。
「軍」という一兵卒を組織した集団と、「システム化された軍」との集団が戦う事になるかと・・・
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