国際社会は「ロシアの解体」を始めるか? 中国はアジア地域の奪取を狙い、過激ムスリムのチェチェンは国際テロの国家建設を狙うだろう
ロシアによる一方的な「ウクライナへの侵略侵攻」は、
国際社会での「対ロシア」を巡る駆け引きや、周辺相互の牽制はゴールが見えてきた・・・
ウクライナでの戦闘は、今後の1ヵ月の間、極めて激しくなるだろうが、国際社会は「ウクライナ戦争」の終結へ向けた大団円の握り合いを間もなく始めるだろう。
その際は、
WWⅡを終結させるため、演出の上で「悪のスターリン」をも招き、クリミアのヤルタで主要国の首脳が形式的に会談したが、決定的に敗戦の色濃いドイツと日本は敗者の立場が明解なため、招かれ発言する機会など一切なく、一方的にチャーチルとルーズベルトが会議を仕切りスターリンは場所を提供した添え物に過ぎなかった。
それでも、この結果、ドイツに敗け続けボロボロだったスターリンのソ連(ロシア)は、WWⅡの戦勝国としての名誉を得て、日ソ不可侵条約を破棄し、対日開戦を決めアジア戦線でも戦勝国としての権利と名誉を得たワケだ。
八方塞がりの「日本」は、完全に蚊帳の外であり、
ポーランドを始めドイツに踏み付けられた「スラブ諸国」は、ソ連(ロシア)の勢力圏として、このヤルタ会談で、チャーチルとルーズベルトから売り渡されたのだ。
それとは真逆の「ロシア」を解体する、
国際社会による方向付けの画策が始まるだろう。
とは言うものの、チェチェンを含む「ロシア」を近代的な文明国家として開明させるためには、相当な苦難が待ち受けるだろう。
アフリカ諸国の民族紛争に武器を売り渡し積極的に介入しているのは、プーチンのロシアも手が付けられない過激なムスリムのチェチェン人でもあるし。
現代版の「検知銃器狩り」が必要だ。
最も必要な危ない地域(ウクライナでの暴虐を繰り返しているのはチェチェンからの兵士とされ)を抱えている事を認識しないと。
とにかく、ロシアは解体され、小国に分割されるべきだ。
引用開始→ 中露〝蜜月崩壊〟習主席がプーチン氏見捨てた!? 「ロシアの敗北は時間の問題」中国元大使が発言 インドの浮上で変わる世界の勢力図
(夕刊フジ 2022.5/13 06:30)9日の「戦勝記念日」でウクライナ侵攻の成果を誇示できなかったロシアのウラジーミル・プーチン大統領。国際社会からの孤立と存在感の低下が避けられないなか、専門家は「中国の習近平国家主席がプーチン氏を見限る」との見方を示す。中国の元駐ウクライナ大使からは「ロシアの敗北は時間の問題」とする発言も飛び出した。戦況の泥沼化で疲弊する「プーチン帝国」は、没落への道を歩むしかないのか。
中国の高玉生元駐ウクライナ大使(74)が研究機関のシンポジウムで、ロシアのウクライナ侵攻を巡り「ロシアの敗北は時間の問題だ」などと発言した。
中国語ニュースサイトによると、高氏は背景としてソ連解体後のロシアの衰退があると指摘。今後も、プーチン大統領指導下での復興は不可能だとの認識も示した。
関連記事はその後、ネットから削除されたが、中国側のロシアに対する本音をうかがわせる。
ウクライナ侵攻前は、北京冬季五輪開会式にプーチン氏が出席し、習氏と首脳会談を開くなど中露の蜜月ぶりが目立った。侵攻当初も中国国営メディアが責任の所在を北大西洋条約機構(NATO)を拡大した米国に求めるなどロシア寄りの姿勢は明確だった。
ところが中国の秦剛駐米大使は先月18日、米誌ナショナル・インタレスト(電子版)への寄稿で、「中露は同盟ではない」「〝中露枢軸〟と騒ぐのは危険な誤解だ」との認識を示すなど距離を置き始めた。
中国の趙立堅報道官も記者会見でロシアの戦勝記念日について問われても、直接の評価を避けている。
ヘインズ米国家情報長官は10日、上院軍事委員会の公聴会で、ロシアがウクライナ侵攻で苦戦するのを見て、中国は台湾への軍事侵攻に「自信が持てずにいる」との分析を示した。
米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は7日、英紙フィナンシャル・タイムズのイベントで「プーチンの行為が米国と欧州の結束を強めた」ことに中国が落胆していると指摘。ロシアの残虐行為により「習氏は中国の威信にも傷が付きかねないと不安に感じている」との見方を示した。
「習氏はプーチン氏を見限るだろう」とみるのは、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏だ。
「軍事作戦が失敗で終わる中で、端的に演説では勝利宣言ができず、『敗北宣言』に近い内容だった。盟友であるベラルーシのルカシェンコ大統領も欠席している。習氏はプーチン氏の外交手腕を認めていたが、今回のつまずきは大きい。2人の蜜月は『強制終了』するのではないか」との見方を示す。
中国の張漢暉駐露大使は5日、タス通信に対し、科学技術分野に関しては中露が協力を引き続き推進していくと述べた。だが、G20(20カ国・地域)でも孤立必至のロシアに中国が手を差し伸べるかは疑問だ。
中村氏は「これまでロシアが中国より『やや上』の関係だったが、今後は、天然ガスなど資源供給国に成り下がってしまうこともあるのではないか。ロシアからの人口流出が続く中、労働力でも中国に頼らざるを得ず、ロシア極東部は中国になかば実効支配される可能性もある」とみる。
ロシアの地位低下に伴って注視されるのは、「G20の中で中国とインドが発言力を増す可能性がある」(中村氏)ことだという。
インドは日本と米国、オーストラリアの戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の一角を占めるが、旧ソ連時代から武器の提供を受けてきた経緯もあり、対露制裁には及び腰だ。
こうした中、中国の王毅国務委員兼外相は3月末、インドのジャイシャンカル外相と会談し、関係改善を模索したと伝えられる。
中村氏は「中印関係もプーチンの対欧米の『重し』だったが、今はロシアが完全に孤立化した。中国も経済衰退や巨大経済圏構想『一帯一路』の戦略上もインドの重要性が増してくる。インドはクアッドの一員でもあり、中印両国の関係が重要になってくる」と指摘する。
冷戦時代から「非同盟」を貫いてきたインドは、西側諸国だけでなく、中国やロシアにとっても一筋縄ではいかない相手だ。
ロシアの失敗を機に世界の勢力図が塗り替えられようとしている。プーチン氏自身が大国ロシアの幕引きを速めてしまったようだ。←引用終わり
ベラルーシの独裁者ルカシェンコも、
ウクライナへ侵略侵攻したロシアは勝てないと見ている。
引用開始→ ベラルーシ大統領「ロシアの侵攻失敗」の認識示唆か SNSで憶測
(産経新聞 2022/5/11 10:57)ロシアの同盟国、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシアのウクライナ侵攻は失敗に終わる-との認識を示したとも取れる発言をし、ロシア語圏のメディアやSNS(交流サイト)上で話題となっている。
ベラルーシ国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は9日、同国で開かれた第二次大戦の対ドイツ戦勝記念式典の後、「自国内で領土や家族、子供のために戦う国民を打ち負かすのは不可能だ」と述べた。発言は、報道陣が「北大西洋条約機構(NATO)側がベラルーシへの軍事圧力を強めている」とし、それに対するルカシェンコ氏の見解を尋ねた際のものだが、露SNS上などでは「暗にロシアを批判したのではないか」との憶測が広がった。
憶測の背景には、ルカシェンコ氏がロシアに忠誠を示しつつ、侵攻には否定的で、米欧側との決定的対立や国内の不安定化を招く参戦を巧妙に避けてきた-との見方が強いことがある。ベラルーシとウクライナは歴史的に、同じ東スラブ系のロシアを長兄とする「兄弟国」ともされてきた。
米欧やウクライナの防衛当局は侵攻開始当初から、ロシアが「偽旗作戦」を用い、ベラルーシを参戦させる恐れがあると警戒。3月にはウクライナ国境警備隊が「露軍機が国境地帯のベラルーシ側を爆撃した」と発表し、ベラルーシの参戦が近いとの観測を示した。
しかし、ベラルーシは爆撃の情報を否定。ウクライナ情報当局は、ベラルーシ軍が「現場部隊が前進命令に従わない」との口実で、ロシアからの参戦要求を拒否しているとも発表した。
ルカシェンコ氏もこれまで、国内会議などで「露軍は独力で目標を達成できる。助太刀は不要だ」と何度も発言。ロシアを持ち上げつつ、ベラルーシは参戦しない方針を示してきた。←引用終わり
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