2023年春入学の大学入学選抜は前半戦の山場です! 大学選びと目標は夏にほぼ決定していると考えますが、改めて流れを考えましょうか!?
2023年の大学入試は、前半戦のピークです。
あるご父兄から助言を求められ、答えた事は、
①日本は中間層「中流・中産」を手厚く形成した社会基盤に軸足を置いてきた。
②グローバル化の過程で「中間層」の多くが激しい国際競争で分解され著しく解体された。
③解体された層の多くが「単純なスキル」しかなく仕事を得ても派遣労働への従事を誘導され、結果は使い捨ての「底辺下層」へ追いやられ、労働人口での比率が40%に上り高止まりしている。
(この点に重大な問題があり、導入を主導した竹中平蔵はパソナの会長に就いるが、その責任を徹底追究されるべき)
④現在の大学進学率は約50%で、後期高等教育全体の進学率では凡そ80%を占めている。
⑤そこで一定の大学は従来の「哲学的分野(手法)重点の教育から社会実務(資格取得と実務)を教育」する事で社会へのステップとも言うべくポジションを提供している。
国公立大学の一般入試は1月の統一試験と2月~3月の個別選抜試験です。
著名私立大学は国公立大学の選抜試験日程を避けた2月~3月です。
今の時期は、著名私立大学を含め学生確保に向けた前半戦です。
この時期にも、上位人気大学は希望者が殺到する事もあり、いわゆる偏差値が高い学生を求め、厳選する事でバーも高くシビアな環境になるのです。
それぞれの大学は基本的な講義体系も然して変わらないのですが、基本的に直面する問題を整理し課題化への応用力や形成力に、各大学での研究室やゼミでの指導などで差異が生じるとも言えます。
それは集まる学生の基礎的思考能力や問題意識や課題の立て方が基本なので、研究や発表あるいは議論またレポートに差が出るのでしょうね。
また、歴史を有する(たかだか150年)とされる大学の多くが重厚な卒業者の層を持ち、彼らが社会的に活躍している事もあり、いわゆる社会的人脈としての厚みが有効に作用すると刷り込まれ、理屈を超えた競争環境を造出しています。
大学選択の基本は、
a) 何を学ぶかが第一であり、
b) どこで学ぶかであり、
c) どう学ぶか、 自覚のテーマでしかないのです。
「大学」選びは、長い人生の一過程に過ぎず、思考方法や論理能力を高める事は「環境」が大切で、何より「友人形成」に恵まれる事ではないかと。
大学選びを「就職」のためにと言われる人が多いのですが、
高校3年生の時に、生涯にわたる明確なイメージができているのは、医・歯・薬など「医療系」、教育、音楽、あるいは工学系の分野へ進もうとする学生でしょう。
漠然と文系に進もうとするのは、職業選択の幅が広いため、具体的なイメージ形成が難しい事があります。
また、東証に上場する会社も、将来の「将」から現場を指揮する「下士官」まで、その任を伏せ幅広く新卒求人を行うため、例えば偏差が低いとされる大学でも、いきおい上位戦で勝利の凱歌を上げる事もあります。
例えば、国家公務員上級職(総合職)に現役で2名が突破したと広報公告する大学が現れました。
従来なら、一般職へ送り込むのが関の山でも、国家公務員上級職への志望者が減少傾向にあり、相対的に採用合格レベルが低下したと思われますが、当該ODには有利な状況となったとの判断か、学生募集の案内に大きく掲げています。
大学は、学びの手段に過ぎません。
また、4年制大学の文系で4年間に約500万円を費消する高額な買い物です。
何よりも、脚光を浴びる事業分野でも多くは10年~20年で賞味期限に達し、主役交代を余儀なくされますから、生きる知恵を学び磨く事です。
それを考えておく事です。
100年企業と言われる事業社の多くは、10年~20年を機に新しい事業分野を開発し、主力事業の分野を更新し続けられる「人財」を有すると言えます。
それを積極的に捉え、文系の学部で学ぶなら広範囲で総合的な知識を磨くと共に、個別の得意な分野での知識や情報力またスキル磨きを忘れてはなりません。
人の一生は、基本的に生涯にわたる「競争」です。
大学は、喜びも涙も、その一過程に過ぎません。
自身を喰わせるのは、自身であり、自身の力量そのものです。
常に、挑戦し続ける強い意志を保持し、自身を磨き続ける事です。
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