古今東西、いずれの政治権力も嘘を吐く事や強圧で反対を締め出す事で維持されている。善を得る側もあれば悪を押し付けられる側もあるのが政治だ
何れの国でも、政治権力に「正」は基本的にあり得ない。
政治は様々な国民の要求に応える事が要請され、それぞれの要求は相対立する事が多い。Aを立てればBが沈む。
AもBも顔を立てるとCの利害が侵される。
政治とは、そのようなモノだが、政治権力は利害が侵される側に巧妙な幻想を撒き言い包めを試みる。
こんな綱引きというか、掛け合いを交わしながら、その場その場を逃れるのだ。
米国の権力を差配する合衆国大統領は、
強い合衆国の権力を表徴するため、負けや弱体を見せる事はできない。
この書籍は、ベトナム戦争の「ペンタゴン記録」が、正直な記録でも、それを隠し黙り素知らぬ顔で「嘘」を吐き続ける。
「政治権力」とは、そのようなモノだ。
ベトナムの解放を巡り、フランスが敗れ、米国に主導権が移り、それを穏やかに進めたのは、アイゼンハワーであり、介入を拡大したのはケネディーであり、泥沼化させたのはジョンソンであり、撤収に追い込まれたのはニクソンだ。
つまり、共和党も民主党も関係なく、米国の政治システムが、戦争遂行を求め強い大統領(強い米国)を求めるのだ。
アフガニスタンを巡る事案でも、2020年までの撤退撤収を決めたのはトランプで、プログラムに従い2021年に撤退撤収させたのはバイデンだ。
そして口を極め撤退撤収を非難しているのがトランプだというのが、真にブラック・コミックというほかない。
まぁ、政治権力を巡るサマザマいろいろで・・・
日本の政治も、
佐藤栄作による50年前の偉業とされる「沖縄返還」も、実際の「協定」は嘘に塗れ虚飾に満ち溢れた中身だった。
その事実を報じた毎日新聞西山太吉記者と協力者は、刑事事件とされ罪を問われ追い立てられた。
半世紀が経ち、西山太吉記者の報じた記事は事実であった事が露呈している。
隠しても隠しても「嘘」はバレるのだ。
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