天皇制を考える冷静な思考の奨め!男系天皇制を維持すべきは言うまでもない。性別に関係なく長子優先で落ち着かせる方が妥当ではないかと思量す
この岩田明子女史の記事は、
概ね「妥当」なレポートと考え受け止める。
ゆとりのないガチガチの偏狭で狭小な思考を頑迷固陋に主張する人には受け入れられない事だろうが。
日本の歴史を精緻に辿り検証し理解することができる知性や教養があれば、普通に問題なく収まる議論といえる。
日本の皇室は、実に合理的に考え「皇統」を智慧を出す事で、別に違和感なく途切れる事もなく「男系」を一貫して維持してきた。
日本の知性と論理的思考能力が十分に機能するなら、故・安倍晋三氏が記事のように考えていたであろう事は実に妥当性があると考える。
それはまた、故・安倍晋三氏でなければ「百家争鳴」を招き、収められない事も十二分に予想される事案ともいえる。
近年の日本人は、天皇制の維持というか「皇統の維持継続」に殊更センシティブだと観ている。
特に、戊辰戦争を経て「薩長土肥」の田舎者ドモが国政の中核を形成し、明治の近代国家を推し進めた「中心核」に「天皇」を奉り上げた事で、今日に至る頑強で頑迷固陋な「神格化」または「天皇中心主義」を、政治的な思惑から植え付け定着させた。
それそのものを否定もしない、否定する事などあり得ないが、その制度維持のために「知恵」を出す事なく、徒に空虚で無意味な感情論に走り、他の言論を否定し受け入れない頑なさには驚き以外の何物でもない。
日本人は高度な「知恵」を有し、必要に応じ提供し「一代限り」などの制度化も含め、全体が上手く収まるように努力してきたことを忘れてはならない。
引用開始→ 安倍元総理は「愛子天皇」を認めていた
(「文藝春秋」編集部2022/11/10 : 文藝春秋 2022年12月号)これまで「女性宮家を認めることは皇位継承の伝統を根底から覆しかねない。女系天皇に反対」と公言し、「男系男子」の皇位継承に強いこだわりを見せていた安倍晋三元首相。だが、政治外交ジャーナリストの岩田明子氏は、月刊「文藝春秋」の連載「安倍晋三秘録」で安倍氏が熟慮の末に抱いた皇室観を明らかにした。
ここ数年、安倍氏は岩田氏に「将来、愛子天皇誕生への道筋に向けても責任ある議論を進めなければならない」と語っていた。従来のイメージを覆すような、解釈の難しい発言ではあるが、安倍氏は、皇統を存続させることが何よりも重要であるとの現実的な立場だった。
安倍氏の皇室観が如実に表れたのは、2005年の小泉政権下で進められた「皇室典範に関する有識者会議」の頃だった。この会議は「女性天皇、女系天皇を認める」「皇位継承は男女を問わず、第一子を優先する」との報告書を政府に提出している。つまり当時わずか3歳の愛子さまが天皇になることを前提とした内容だった。
「おそらく性別に関係なく長子優先で落ち着くのだろう」
「おそらく性別に関係なく長子優先で落ち着くのだろう。果たしてそれでいいのだろうか。天皇家は125代も男系を守ってきたのに、法改正を急ぐ必要があるのだろうか」安倍氏自身はあくまでも男系男子が理想だった。だが、総理の女房役である官房長官として、政権が進める女系女子の議論を否定するわけにはいかない。
一方で、次のような腹案も明かしていた。
「女系も認めてしまえば、あらゆる人が天皇家に関われることになる。それには抵抗を感じる。愛子さまがいらっしゃるうちは、女帝を認め得る形にすればいい。それで皇統は50年、60年は保たれるだろう。その間に男系の家を新たに建てて、皇位を継承する流れを作ればいいのではないか」
安倍氏はあくまでも男系を維持する目的で、一時的な男系女子の容認、つまり「愛子天皇」の誕生を認めるとの考えを、すでにこの頃から抱いていたというのだ。
11月10日発売の月刊「文藝春秋」12月号の連載「安倍晋三秘録 第3回」では、安倍氏の皇位継承についての考えの他に、天皇(現上皇)の生前退位、「令和」改元の経緯など知られざるエピソードを交えて報じている。←引用終わり
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