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2023/01/06

ロシアによるウクライナ侵攻侵略は終わるのか? ウクライナは固より米・欧・露ともに戦争疲れが窺えるものの、野心が原因だが実利と面子を賭ける

ロシアによる「ウクライナ侵攻・侵略戦争」は、
2023年に決着する事はナイだろう。


ウクライナは、東欧(ロシア圏)で、国家主権確立の「独立戦争」を、
米欧の代理戦争として強いられているが、米欧は巻き込まれたくないため、武器や資金を援助しても、ウクライナが国境を越えロシア側を攻撃する事に同意せず、手足を縛り続けているためだ。


一方のロシアは、
ロシア人の性向を余すところなく示し、率いるプーチンの欲深さを存分に発揮し、蹴り上げ踏み付け奪い取り強奪するばかりで、やりたい放題だが、ウクライナ側は欧米に手足を縛られたまま戦わされているのだ。


ウクライナには、ゼレンスキー大頭領を始め、多くのユダヤ人が棲みつき、ウクライナの頭抜けた科学技術の多くを支えているとも言われている。
勿論、ロシア側にも多くのユダヤ人は棲み着いているが、ウクライナ側より比率は少ないだろう。


いま想い出す事は、
滞在したパリでユダヤの友人を得たが、WWⅡの混乱に伴い、意志を決め家族と一緒に命辛々ロシアから逃げ出しパリまで辿り着いたと言っていた。
よくよく訊くと、彼の言うロシアとは黒海に面したウクライナのオデーサだった。


彼は、欧州社会で失敗しないために、
「人種、民族、宗教、細かな言語」には、触れない事が大原則だと・・・
助言を受けた。

更に、
「あなたは日本人だから、ブディストです」と、
言い続ければよいとの助言は有益で有用だった。
この度の「ウクライナ戦争」を観て眺め、その助言が蘇り想起している。


プーチンの思想を支えているのは、
何よりも「ロシア正教」(妄執)で、また「ロシア人の性癖」だという事を十分に理解しなければならない。


引用開始→【解説】 ウクライナでの戦争、2023年に予想される5つの展開
(BBCニュース 2022年12月27日)

ロシアの支配から解放されたドネツク州スヴャトヒルシクでは、破壊されたロシア軍の戦車が残されていた

ウクライナでの紛争が2年目に入ろうとしている。2023年にはどんな展開が予想されるのか。軍事アナリスト5人に聞いた(文中敬称略)。

「ロシアの春季攻勢が鍵」
マイケル・クラーク(英戦略研究所アソシエイト・ディレクター)

ユーラシア大陸の大草原を越えて他国を侵略しようとする者は、いずれその草原で冬を越さざるを得なくなる。

ナポレオンもヒトラーもスターリンも、大草原に冬が訪れると軍隊を動かし続けた。そして今、侵略が後退しているウラジーミル・プーチンは、軍隊を冬ごもりさせ、春に新たな攻勢を仕掛けようとしている。

双方が小休止を必要としているが、ウクライナのほうが優れた装備と戦意を持っている。そして、少なくともドンバス地方では、ウクライナが圧力をかけ続けると予想される。

クレミンナとスヴァトヴェの周辺では、ウクライナが大きな進展をみせようとしている。ロシア軍を約65キロメートル後退させるもので、ほぼ侵攻を始めた場所まで押し戻すことになる。

ウクライナは、大きな戦果が目前にあれば、停戦には消極的になるだろう。しかし、ヘルソンを奪還したウクライナが、南西部での攻撃を一時停止させる可能性はある。

ドニプロ川の東側に渡り、クリミアへと続くロシアの脆弱な道路や鉄道網に圧力をかけるというのは、ウクライナにとっては過大なシナリオかもしれない。しかし、ウクライナが奇襲攻撃を仕掛ける可能性は排除できない。

2023年は、ロシアの春の攻勢が鍵を握るだろう。プーチンは、新たに動員された兵士のうち約5万人はすでに前線におり、25万人は来年に向けて訓練中だと認めている。

これらロシアの新たな部隊の命運が戦場で決するまでは、戦争は続くだけだ。

それ以外に考えられるのは、短期間の不安定な停戦だけだ。プーチンは侵攻をやめないと明言している。そしてウクライナは、生存をかけてなお戦っていると表明している。

「ウクライナが国土を奪還」
アンドレイ・ピオントコフスキー(米首都ワシントン在住の科学者・アナリスト)

ウクライナは遅くとも2023年春までに、領土の一体性を完全に回復して勝利する。2つの要因から、この結論に至っている。

ひとつは、ウクライナ軍とウクライナ国民全体の意欲、決意、勇気だ。これらは近代の戦争史上、類を見ないものだ。

もうひとつは、長年にわたってロシアの独裁者をなだめてきた西側諸国が、ようやく目の前の歴史的課題の重大さを認識するに至ったという事実だ。これは、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長による、最近の次の発言によく表れている。

「私たちが払う代償はお金だ。一方、ウクライナ人が支払う代償は血だ。もし権威主義の政権が、武力は報われると考えるようになれば、私たちはもっと高い代償を払うことになる。そして世界は、全員にとってさらに危険な世界になる」

ウクライナの必然的な勝利が実現する正確な時期は、NATOがどれだけ早く、形勢を一転させる新たな兵器(戦車、航空機、長距離ミサイル)のパッケージを提供できるかで決まるだろう。

私は今後数カ月(もしかすると数週間)以内にメリトポリが重要な戦地になるとみている。ウクライナはメリトポリを制圧した後、難なくアゾフ海へと移動し、ロシアのクリミアへの補給線と通信線を実質的に断つだろう。

ウクライナの壊滅的な前進を受け、ロシアは形式的な協議の場で、正式に降伏することになる。

そして、戦勝国のウクライナ、イギリス、アメリカが、新たな国際安全保障を構築する。

「終わりが見えない」
バーバラ・ザンチェタ(英キングス・コレッジ・ロンドン戦争研究学部)

ウラジーミル・プーチンは、ウクライナが強力な隣国ロシアの行動を消極的ながら受け入れ、他の国々は大した関与はしないだろうと予想していた。この深刻な誤算により、紛争は長期化し、終わりが見えない状況となっている。

この冬は厳しいものとなるだろう。ロシアはウクライナのインフラを攻撃し、すでに粉々になったウクライナ国民の士気と忍耐をくじこうとする。だが、ウクライナの回復力が驚異的なことは明らかになっている。人々は断固、立ち向かうだろう。そして戦争は、どんどん長引く。

交渉の見通しは暗い。和平交渉を可能にするには、少なくとも一方の側が核心的な要求を変える必要がある。そうしたことが起きたことを示す証拠も、今後すぐに起こることを示す証拠もない。

では、どのように終わるのか。

物的および人的な戦争の代償が、ロシアの政治エリートのやる気をそぐかもしれない。鍵はロシアの国内情勢にある。

アメリカのヴェトナム戦争や、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻など、誤算が決定的となった過去の戦争は、そうした流れでしか終わっていない。誤算をした国で政治状況が変化し、撤退が唯一の現実的な選択肢となった。撤退は「名誉ある」ものの場合もあれば、そうでない場合もある。

ただしこれは、西側諸国がウクライナ支援を堅持した時だけ実現可能となる。戦争の代償をめぐる圧力は、各国で高まっている。

悲しいことに、この戦いは政治的、経済的、軍事的な決意の戦いとして長期化し続けるだろう。そして、2023年の終わりになっても、おそらくまだ続いているだろう。

「ロシアの敗北しかない」
ベン・ホッジス(元米陸軍駐欧州司令官)

キーウでの勝利パレードを計画するには時期尚早だが、現在はすべての勢いがウクライナ側にあり、この戦争にウクライナが勝つと確信している。おそらく2023年内に勝利するだろう。

冬の間は動きが鈍くなる。だが、ウクライナ軍にはイギリス、カナダ、ドイツが提供した防寒装備があり、ロシア軍より対応力があるのは間違いない。

来年1月までに、ウクライナがクリミア解放作戦の最終段階に入ることもあり得る。

歴史から、戦争で試されるのは意志と兵たんだとわかっている。ウクライナ国民と兵士の決意、そしてウクライナの物流状況の急速な改善を見れば、ロシアの敗北以外の結末は考えられない。

この結論は、ロシアがヘルソンから撤退したことも根拠の一部となっている。ロシアの撤退はまず、ウクライナ国民を心理的に後押しした。第二に、ロシア政府にとって大きな失態となった。そして第三に、ウクライナ軍に戦略上重要な優位性をもたらした。クリミアに入るすべての道が、ウクライナの兵器システムの射程内に収まった。

2023年末には、ウクライナはクリミアに対する主権を完全に回復しているだろう。ただ、ロシアがセヴァストポリ駐留の海軍の一部を段階的に撤退させるといった、何らかの合意はなされるかもしれない。撤退が完了するのはおそらく、ロシアがクリミアを不法併合する前の条約で定められていた時期(2025年ごろ)の終わりごろになるのではないか。

マリウポリやベルディヤンスクなどアゾフ海沿岸の重要な港で、ウクライナによるインフラの復興が進むだろう。ドニプロ川からクリミアに水を送る北クリミア運河の再開も、重要プロジェクトとして注目される。

「同じことの繰り返し」
デイヴィッド・ゲンデルマン(イスラエル・テルアビブ在住の軍事専門家)

「どのように終わるか」ではなく、双方が次の局面で何を成し遂げたいかを考えてみよう。

ロシアの動員兵士30万人のうち、すでに戦闘地域に入っているのは半数ほどでしかない。それ以外の兵士と、ヘルソン撤退で動けるようになった部隊が、ロシアの攻勢のチャンスをつくっている。

ロシアによるルハンスク州とドネツク州の占領は続くだろう。しかし、南部からパヴログラードまで制圧し、ドンバスのウクライナ軍を包囲するといったロシアの大躍進は、可能性が低いだろう。

それより現実的なのは、現在の戦術が続くことだ。ウクライナ軍は、バフムートやアヴディフカ地域でそうしたように、狭い範囲でゆっくり前進するかもしれない。スヴァトヴェ・クレミンナ地域でも同じ戦術をとる可能性がある。←引用終わり

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