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2023/01/19

日本を取り巻く環境の結果が示す「経済指標:貿易収支(2022年)」参考までに、把握しておく事が大切ではないでしょうか!?

日本のGDP(国内総生産)を520兆円とします。
貿易赤字(損失)はその内の「3.6%」を占めます。
日本の国家予算を110兆円として貿易赤字(損失)は「17.2%」に該当します。


日本は原材料や中間加工品を輸入し、高付加を加工した製品を輸出する、
あるいは海外直接投資によるリターンを貿易収支の収入に加えています。


しかしながら、直接投資による技術移転で高付加の加工を体得した途上国(中国など)との間で、量や加工(労働)工賃などの条件で競争上の優位性を喪い、様々な競争力を低下させています。


まず基本的にそれらの条件変化があります。
次に、これらの構造を大きく改革し次代への取組みを積極的に進めず「ぬるま湯」を満喫してきました。
その思考集積が、いま採用し展開中の異次元の「(低金利)金融政策」です。


結果は、国際的に相対的な「円 ¥」の信用低下を生み「円安」を定着させました。
それは、輸入品の価格に反映されます。
勿論、輸出品で受取価格にも反映されますが、相対的には国際市場での競争力を低下させると、交易量も減少に転じますので、稼ぎは著しく低下するワケです。


しかし、国内では「自給」できない「材」や「財」を輸入し続けなければ、日本の社会基盤の安定も困難です。
未だ、日本は自覚せず「ぬるま湯」に浸かり安心し、滑稽にも勇ましく大口を叩いているのです。


引用開始→ 貿易赤字、過去最大19.9兆円 資源高や円安響く―22年
(時事通信 2023年01月19日12時22分)

2022_20230119141001
【図解】貿易収支の推移

 財務省が19日発表した2022年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は19兆9713億円の赤字だった。資源価格の高騰や円安で輸入額が大きく膨らんだ。赤字幅は14年の12兆8161億円を上回り、比較可能な1979年以降、年間で過去最大。赤字は2年連続となった。

 輸入額は前年比39.2%増の118兆1573億円で、初めて年間で100兆円を上回った。ロシアによるウクライナ侵攻などを背景に資源価格が上昇し、原油や石炭、液化天然ガス(LNG)が増えた。
 原油価格は前年に比べ、円建てで76.5%、ドル建てで47.6%それぞれ上昇した。円建て単価は1キロリットル当たり8万4728円と過去最高だった。

 日米金利差の拡大が意識され、円安が進行したことも輸入額の増加につながった。平均為替レートは1ドル=130円台と、前年の109円台より19.5%の円安となった。←引用終わり

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