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2023/04/20

「維新」は煽り政策で、政治に噛みつき注目を集め「炎上」させ悦に入る! それを批判し非難する側に対しては口を極めて罵り自己正当化を徹底し図る

大阪で、最初に地上波メディアとして「橋下 徹」を起用したのは、
何を隠そうABC朝日放送で、夕方の帯ニュース(ワイドショー)にメインのコメンテーターとしてだった。


しかし、徐々に互いの「政治姿勢」を反映し、有効な関係性は保たず崩れた。


それを受け「よみうりテレビ」は空かさず、
週一の「たかじんのそこまで言っていいんかい」のレギュラー・コメンテーターに起用した。
そこから、「やしきたかじん」と「辛坊治郎」を中心にタニマチが形成され「橋下 徹」の圧し上げに動く。


肚に一物を保つ側の2人は、第1次安倍内閣が行き詰まり崩壊した後に、強力な「(メディア)タニマチ」として立場を隠す事なく、事ある毎に応援し、大阪で[橋下 徹」と「安倍晋三」を結び付け画策をし続けた。


固より「大阪維新の会」は、自民党大阪腐連合会で有力な勢力を保つ府議や市議の議員集団であり、当時の自民党大阪府連の差配した「谷川秀善」を中心とする一派とは、意見が合わず「大阪府や大阪市の財政評価や再建方法」を巡り、骨肉の争いを日々にわたり展開していた。

① WTCとATCの処理を巡る論争
② 夢洲を巡る開発構想での対立
③ 大阪府と大阪市の上水道供給事業を巡り統合させようとする対立
④ 大阪府と大阪市の行政サービスを巡る評価で無駄を巡る対立
  a) 現業部門(環境衛生・交通・水道)の労働評価と高賃金を巡り感情的な対立
  b) 港湾管理
  c) 都市計画、交通計画、道路計画
  d) 教育(社会教育を含)/教員評価、施設評価

基本は、社会の底辺層が得る利益の偏重(ヒダリ側への偏り)を根底から非難する感情的な煽りで、その配分から漏れる層を刺激し、誰が得をしているのか、誰が損をしているのか、これを中身もなく煽り続けるのが「大阪維新の会」とも言える。


実は、差別を糾弾すると筵旗を掲げ「ヒダリが組織した強訴集団」が得た様々な利権や利益を取り戻そうとする、同じ筵旗ながらも「ミギの威迫集団」があり、激しい「言い争い」や「喚き合い」で、大阪は市政も府政も騒然としていたワケで、双方の勢力が「議員」を選挙で立て、様々な分野の利権獲得を目指し醜い争いを繰り返していた。
ヒダリの勢力は、市役所や府庁の「現業部門」の職員採用でチカラを発揮し、巣窟と化していた。


それに対する市民や府民の批判は強く、これに目をつけた「維新」の勢力が「橋下 徹」を立て執拗に議会で攻撃し、出てきた情報を公開する事で「労組」の芽を摘み、一連の利権に絡むヒダリとミギの勢力を削ぐ事に成功した。
この「損得」争いに市民や府民は喝采し、橋下 徹と松井一郎に「白紙手形」を与えたとも言える。


大阪は、全国対比すれば「底辺層」が多いのか、また感情的な煽りに乗せられ易いのか、冷静に対比し考える事などせず、目前の「損・得」には敏感かと。
それは、開国と明治の近代国家建設に伴う、低賃金の単純労働による労働集約「産業勃興」の要請を背に、西日本各地から低賃金の労力を掻き集め集積した事が大きく、WWⅡの敗戦後も様々な経過を辿りながら、産業の裾野を支える部品の賃加工を軸にする「中小零細事業」を抱え込み続けた。


1980年代後半から90年代に、いきなりグローバル化の波に洗われ、一部は単純労働者を切り捨て海外移転し、残った側は海外製品との単価競争を強いられ、2010年頃までの大阪地域の製造業は、実に過酷で悲惨な状況に追い込まれていた。
そこへ、降って湧いたように「橋下徹」が行政の無駄をヤリ玉に挙げ、公務員の処遇が過剰で民間の苦しみが分かっていないと、煽り批判の火を点けた。
これが「煽り政策」による「炎上型政治」の応用拡大だと観ている。


弱体な自治体の現業部門の公務員(実は同じ穴のムジナだが)をヤリ玉に挙げ叩く手法(特定分野の特定利権の再配分を強く要求する)は、ヤンヤの喝采を浴び「大阪維新」が如何に改革政党であるかを印象付け植え付けた。
それで得た支持を背景に、自民党大阪府連を割り出て行ったのが「大阪維新の会」で、後ろに鎮座し政策を考えるのが「浅田 均」で、広告塔は一貫して「橋下 徹」であり実質の差配者は当時の大阪府議「松井一郎」だった。他に手代の「馬場伸行」が使い走りを分担していた。
それを基盤に、大阪で府議、市議ともに勢力を形成し、衆参の国会議員を産むまでになった。


更に全国政党を目指そうと考え、そのための大看板を欲しがっていた。
そのターゲットとして、最初に1)石原慎太郎であり、2)渡辺喜美であり、3)安倍晋三の順であった。
その際は、双方とも後がなかった事もあり、
安倍晋三の「憲法改正」を基盤に据える方向で一致し、強く推していた。
心の弱い安倍晋三は、2010年頃には逡巡し大きく揺れ動いていたのは事実だった。


それもあり、安倍晋三と管義偉には全幅の信頼をおき、第2次内閣を組織して以降は、何かとテーマを創りだし、首相官邸にまで押しかける始末で、全国の注目を集め続けていた事の多くは記憶にあるでしょう。
(官邸を差配する超上級官僚は、特定の筵旗集団に起因する勢力ミギもヒダリも問わずに政権の中枢を渡す事はできないと徹底して忠告し対抗したものと思われる)


引用開始→ 幻の〝安倍新党〟松井一郎氏が構想していた トップに安倍氏迎え、橋下徹氏を「総務相兼大阪市長」と提案「自民党を出て一緒に活動を」
(夕刊フジ 岩田明子 2023.4/19 06:30)

日本維新の会が、統一地方選・前半戦(9日投開票)で躍進した。「地方議員600人以上」という目標達成に向け、後半戦(23日投開票)でも勢いを維持している。躍進の背景には、選挙戦、人材登用・育成における「リアリズム」の徹底がありそうだ。

その現実主義を根付かせた「キーマン」は、維新創設者の一人で、今月、大阪市長を退任した松井一郎氏だと思う。地域政党「大阪維新の会」の時代から、松井氏は現実主義的思考で「国政進出」を図ろうとしていた。

2012年3月、大阪府知事だった松井氏は大阪市内で、第1次政権からの復活を模索していた安倍晋三元首相と面会していた。その目的は、安倍氏を「新党のトップ」として自民党から迎えることだった。面会には、維新をともに立ち上げた橋下徹氏(当時、大阪市長)らも同席していたが、熱意と迫力で安倍氏を口説いたのは松井氏だった。

安倍氏によると、松井氏はこの席で、「例えば、安倍首相、橋下総務相兼大阪市長といったかたちは、どうですか」とも提案したという。

松井氏は翌月、東京都内で再び安倍氏に会った際も、「自民党を出て一緒に活動してほしい。選挙区の公認を全て委ねてもかまいません」などと、さらに踏み込んだ提案をしたという。

当時の民主党政権は、内閣支持率の下落が続き、政権交代も取り沙汰され始めていた。

安倍氏は当時、「自民党による政権奪還」を目指していたため、松井氏が提案した「安倍新党」は幻に終わる。維新に足りない「国政経験」という要素を満たすため、安倍氏をスカウトしたわけだが、その現実主義的思考は徹底していた。

以前、松井氏に選挙の取り組み方を尋ねたことがあり、こう語っていた。

「辻の一本一本まで細かく回る」「有権者から『何やってんねん!』と罵声を浴びても、しっかり耳を傾け、会話をする」

ポスターの貼り方は特に徹底しているとも口にしていたが、手を抜かない姿勢に驚かされた。

松井氏は維新を立ち上げる前、自民党の大阪府議を経験、「自民党の強みや弱点」を知り尽くしていた。「ザ・自民」ともいえる存在で、後輩と飲食をともにしながらいろいろな話をするなど、面倒見の良さでも知られる。そんな松井氏の薫陶を受け、維新には徐々に人材も育ち始めているようだ。

維新のほかにも、地域政党を母体に国政に進出した政党はあったが、存在感を発揮できなかった。維新が浮き沈みを経験しながらも国政で一定のポジションを確保できた理由の1つは、人材の厚みがあったからだろう。

橋下氏と松井氏の「二枚看板」でスタートした維新は15年、「橋下氏の政界引退」という節目を迎えた。同年11月の大阪市長選に、後任として出馬したのが衆院議員だった吉村洋文氏だった。吉村氏はその後、大阪府知事に転じて維新の新たな顔となった。

吉村氏は今回の統一地方選・前半戦で、松井氏の後継として大阪市長選に立候補した横山英幸氏ともに「YYコンビ」として各地を回り、府知事・市長の大阪ダブル選で勝利した。国政でも、馬場伸幸代表が存在感を高めている。

維新が今後、目標の「野党第一党」を目指すためには、地方組織の強化が必要だ。政党の基礎体力は、地方で日常的に活動する議員数で決まる。その意味で今回の統一地方選は、維新にとって「天王山」といえそうだ。

■岩田明子(いわた・あきこ) ジャーナリスト・千葉大学客員教授、中京大学客員教授。千葉県出身。東大法学部を卒業後、1996年にNHKに入局。岡山放送局で事件担当。2000年から報道局政治部記者を経て解説主幹。永田町や霞が関、国際会議、首脳会談を20年以上取材。昨年7月にNHKを早期退職し、テレビやラジオでニュース解説などを担当する。外交、安倍晋三元首相に関する月刊誌などへの寄稿も多数。←引用終わり

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