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2023/04/22

巨額の貿易赤字に陥る日本は土地と労働力が安価で買い叩かれ、工業製品は競争力と魅力に欠け途上国での生産品との価格競争を強いられ沈む

2022年の貿易赤字が巨額になりました。
貿易赤字について以下の時事通信の記事で話をしたワケです。


引用開始→ 貿易赤字最大、21.7兆円 資源高・円安、輸入額32%増―22年度
(時事通信 2023年04月20日18時41分)

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【図解】貿易収支の推移


 財務省が20日発表した2022年度の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は21兆7285億円の赤字となった。赤字幅は前年度比3.9倍に拡大し、比較可能な1979年度以降で最大。ロシアのウクライナ侵攻で原油などの資源価格が上昇、円安の影響が重なり、輸入額が32.2%増えたためだ。
貿易赤字8977億円 2月で最大、資源高・円安

 貿易赤字は2年連続で、購買力の海外流出を示す。輸入額を押し上げる原油高と円安の進行はいったん落ち着いているが、海外経済減速で輸出額が低迷する可能性もあり、赤字は続きそうだ。
 これまでで最大の貿易赤字は、東日本大震災後の原発の稼働停止で火力発電用燃料の輸入が増えた13年度の13兆7564億円だった。
 22年度の輸出額は15.5%増の99兆2265億円で過去最高となったが、輸入額の伸びが上回った。輸入額は120兆9550億円と最高を更新、うち原油は70.8%増、液化天然ガス(LNG)は77.6%増となり、石炭は2.4倍に膨らんだ。

 原油の輸入単価は、円換算で1キロリットル当たり59.9%上昇し、79年度以降で最高の8万7195円。22年度の為替レートは平均1ドル=135円台と、前年度の111円台から2割の円安となった。
 国・地域別の貿易収支は、対中国が6兆8142億円の赤字。対中東は、原油などの輸入額が大幅に増え、12兆9631億円の赤字だった。ロシアとは1兆2006億円の赤字。一方、米国との貿易収支は6兆6534億円の黒字だった。←引用終わり


エネルギー価格が30%以上も上昇した事で、
交易条件は根本的に変わり、それが最大要因ではあると理解しますが。


基本的に、日本が生産力を落としている事も事実です。
一概に生産力の低下と一括りにするのもとは思いますが・・・
しかしながら、一人当たりの生産性を高めない限り生産力も上がりませんし。
もちろん、基本は、生産力と一人当たり生産性は「両輪」の関係ですが。


「円安」は、基本的に日本の製品を含む生産力に魅力がないと、欲しがりませんし、ゆえに国債市場では交換手段としての「円」も不要ですから、要らなければ「円」に用はないワケです。
つまり「円高」に動くのは、日本の製品を含む生産力に魅力があるため、それを欲しがる側には交換手段としての「円」が必要になり、それが多くなれば「円」は高騰するのです。
また、外国為替は、国の能力としての「財政赤字」「貿易赤字」を反映しますので。
現在の外為(例:米ドルレート)の状況は、基本的に3割ほど「円安」傾向にあると考えています。


よく分からないと質問がありました。
正直な方です。


物価と金利の関係を手短に説明してみます。

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また、外国為替の分かり易い解説記事がありましたので、共に貼り付けておきます。

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皆さんの日常生活に置き替え考えて見て下さい。
普段、買い物に行く店に「欲しいものが無ければ買わない」でしょう。


テレビやラジオのショッピングで、割安商品が紹介されますが、テストマーケティングでお得な提供の傍らで、
多くは余剰品の在庫を叩き売りです。
本来、狙った競争力や魅力を備えているなら問題なく、狙ったターゲットの消費者に受け容れられるハズですが・・・


特に、消費財でも求める機能やデザインや機能、また品質に満足できないと、納得できなければ買いませんよね。
どう見ても、同じようなクオリティで、変わり映えのない商品で、同じような顔で、同じような価格帯で、ほとんど同じで山のように並んでいると買いませんよね。


それと同じで、日本の製品で、いま世界の目を引き、買いたいと思う商品がないのです。
なら、買わないのですよ。


安くなったので買い叩かれているのは、日本の土地です。


商品はタップリ余っているのですから、価格が上がる事などなく、下がる一方です。そこへ中国から大量に消耗品が供給され、更に価格競争力を喪う下げ圧力を競う展開です。


逆に、海外の高額品であっても欲しい商材には、手に入れるための努力をするでしょう。その商品を買うために「必要な通貨(ドルやユーロ)に「円」を交換します。
(カードで払っても、それはドルかユーロに交換され支払われます)


日本には魅力あり高値で欲しがる商品がないのです。
従って、日本円を必要としないのです。


逆に、日本はエネルギーを始め、生きていく上で欠かせない素材や材料は、ドルやユーロの為替レートがどうであれ、手当てし買い求めます。
日本は売りたいモノがあっても、魅力がないと買って貰えず、入って来るべき「ドルやユーロ」は減少し、エネルギーなどの手当てを欠かせませんので「円」を「ドルやユーロ」に替え支払い続けます。


入って来る額より、出て行く額の方が多ければ「貿易赤字」になります。
国の屋台骨に「???」が続けば、更に「円」の為替レートは低下します。


すると、相当の輸出をして稼がない限り、外国為替市場での「円」は相対的に競争力を低下させ「円」の交換レートは更に低下します。
貿易赤字が更に膨らむ可能性も否定できません。
ご参考になればと。


なお、解説記事は4月20日の日本経済新聞朝刊です。

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