日本の「大学」はこれまで巨大な「遊園地」だったが、これからはいよいよ「就職・就業予備校」と化すワケだ 研究教育を社会に問うより就職先を争うのか
日本の大学卒業者は、期間を区切った一斉採用を事実上で制度化している。
来年以降は、2年次生(2回生)の段階で「インターンシップ」を解禁すると文科省と経団連は言い始め、
いよいよ「大学」は「遊園地」が「就職・就業予備校」と化すワケだ。
某社で人事を担当するA氏が「一斉採用は弊害しか残らない」と、
事業も企業も理解せず華やかな点だけを眺め観て勝手に描きイメージを拡げ悦に入り、3000人近くが応募し、熱い姿勢を強くアピールし。
3人を採用し5年保たず2人が沈み去り、憧れだけで骨のない余りにも上面だけの人罪は社会的に大きな損失だ。
憧れを持たれる業種・業界である事を誇りに思うが、ただただ日本の大学を含めた社会での職業理解が適切性を欠いているからだと。
それを聞いた流通業の人事経営部門を担当するB氏が空かさず、
「最近は、企画部門を希望する人が目立つ」と言い。
その希望を打ち砕くつもりはないが、
「当社の事業が軸足を置く環境を、どのように捉えているか、競争環境を含め、アナタのお考えを、簡潔にご説明下さい」と求めるのだと。
すると、大体は「教科書どおり、青い自論(とも言えぬ)が開陳される」らしい。ピント外れも甚だしく。
そこで必ず、
「アナタは、豆腐を、どのように売りますか、つまり、どのように付加価値をつけ、店頭で遺さず販売しますか」と質問するそうで。
*最もシンプルな商品「豆腐」の製造と販売についての質問:
<前提の知識>
①「豆腐」は付加価値生産の可能性は高い。
②「豆腐」製造は生産面での労働集約性が高く時間勝負の商材で。
③「豆腐」は使用材料と技術次第で付加価値を高め、下げる事もできる。
④「豆腐」は一般的に価格キャップを被せられている。
⑤「豆腐」は市場でも時間勝負を強いられる。
これらを押さえた上で、
①原材料原価の環境や動向
②製造現場での環境や動向
③販売現場での制約環境
少なくとも、これを押さえた上で、如何に付加価値を提案できるか?
そのために、
①何を為し準備すべきか。
これを短時間でディスカッションできなければ話にならない。
しかし、話は「教科書的応答」で、キラリと光る点もない。
そのくせに「営業企画」や「事業企画」「経営企画」などの「企画部門」を強く希望するとか。
現場を知り、現場を学び、現場で識る事の大切さ、あるいは「人から学ぶ事」を大切にせず、言葉合わせというか、互いのカード合わせで、できると思い込み、自分には能力があると考える特徴があるという。
従って、口が青い、口先だけの、口裂けさんは、自然に除けるのだと。
そんな「就活」を繰り返しても、
本人のためにも有効性など一切ない。
日本の大学教育という名の「遊園地」の実態(実際)は、
社会的な著名会社(東証プライム・・・)で、光る会社への就業を目指す「就業予備校」と化している。
その予備的な戦いが「大学入学選抜試験」であり、その前段階が「著名実力高校」への「高校入学選抜試験」であり、
更にその前の戦いが「著名実力中学」への「中学入学選抜試験」とも言われている。
その実力戦を何度も何度も戦い抜いてきた強者であっても、
社会的に、本人も会社も、時間の無駄以外には何もナイ。
このように具体的な例を上げ話を・・・
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