労働組合が、ストを打とうが激しい争議を繰り広げようが何をしようが、資本の側は支配権を得た上で粛々と事業整理を進め、間尺に合う事業に再編する
当事者能力を欠く者を相手に、いくら団体交渉をしようが時間が過ぎるだけで、
保持者の側が設定した日時になれば、従業員の小理屈や抵抗などは「法的手続き」で排除する事になる。
まぁ「7&I HD」の井坂隆一も泣き虫の追い詰められた無能だが、
何よりの無責任は「そごう・西武」を吟味もなく買ったダボハゼの「鈴木敏文」だろう。
もぉ、自身は退任したのだから関係はないと、高みの見物で涼しい顔だ。
「7&I HD」は、
「そごう・西武」の売却に伴う「債権 900億円」を放棄すると発表した。
現在の「7&I HD」にとり、900億円なんて、子供が10円落とした程度の話に過ぎず、これで毎年の巨額な経常赤字を背負わなくて済むのだから容易いものだ。
井坂隆一は、オヤジの井坂健一に比べりゃ「線の細い泣き虫」にしか見えない。豪快なオヤジに比べりゃひ弱なに見えるのは、オヤジが大阪は北浜で場立ちの株売買から野村の副社長に伸し上がり、平和不動産の社長にまで上り詰めた豪快な「勝負師」で、その実際を識る側として比べてしまうからだろう。
「無形文化知財資産」と言える程まで「西武池袋」はスゴイわけでもない。
東京へ出てきて、一生懸命に働き、豊島区や練馬区また板橋区あるいは北区、いやいや埼玉という僻地の東京に背伸びし見栄を張り棲まいした立身出世組は、堤清二の口車に乗せられ、ナケナシのカネを叩き「西武池袋」でモノを買っただろうが、その栄光を確認するための見栄張り消費は架空の幻に過ぎなかったのだ。
引用開始→ そごう・西武、スト決行 池袋本店が臨時休業―セブン、米ファンドへの売却決議
(時事通信 2023年08月31日 13時13分)セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店そごう・西武の労働組合は31日、西武池袋本店(東京都豊島区)でストライキを決行した。同店は全館で臨時休業となった。百貨店業界のストは1962年の阪神百貨店以来で、61年ぶりの異例の事態だ。セブン&アイは同日、臨時の取締役会を開き、そごう・西武を9月1日に米投資ファンドへ売却することを決議した。
米ファンドへの売却額は約2200億円。そごう・西武への貸付金約1600億円のうち、900億円前後を放棄する方針も決めた。
池袋本店の組合員約900人は31日午前0時から24時間出社を拒否。通常の開店時刻の10時になっても店のシャッターは下りたままで、通行人が「全館臨時閉館」を告げる張り紙をスマートフォンで撮影する姿が見られた。同店を数十年利用しているという70代の男性は「従業員を応援している。『西武』を続けてほしい」と話した。労組は雇用継続への懸念から、セブン&アイに9月1日に売却を完了させる方針の撤回を求めていたが、社の対応に変化が見られないことからストに踏み切った。組合員は31日、店舗前でストの経緯を知らせるチラシを配布。近くの公園などで計300人規模のデモも実施した。
同店は百貨店で国内3位の売上高を誇り、1日平均10万人以上が訪れる旗艦店。そごう・西武は売り場の混乱を避けるため、全館休業を余儀なくされた。同店以外の店舗は通常営業とした。セブン&アイは31日、ストを受けて「ご心配、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。労組との協議について適切な範囲で支援、協力していく」とのコメントを発表。池袋本店は9月1日は営業する予定だ。←引用終わり
引用開始→ 異例の事態、イメージ低下懸念 労組へ応援の声も―西武池袋スト
(時事通信 2023年08月31日 07時45分)米ファンドへの売却強行に抗議し、そごう・西武の労働組合が西武池袋本店(東京都豊島区)でのストを決めた。百貨店としては約60年ぶりとなる異例の事態。全館臨時休業で利用客や取引先に不便・混乱が生じ、イメージ低下につながりかねない。一方、買い物客や同業者からは従業員の心情を察し、応援する声も聞かれた。
西武池袋本店はターミナル駅に直結し、1日平均10万人以上が来店する国内で売上高3位の百貨店店舗。スト決定に伴い、従業員は当日に納品できないことや予定していた催事の変更など、取引先への連絡に追われた。
注文していた食品や衣料品を受け取りに来店する予定だった客には、日程変更や受取店舗の変更を要請。入店するペットショップの動物への餌やりについても代替要員を手当てした。同店には「ルイ・ヴィトン」など海外高級ブランドも複数あり、1日の休業でブランドによっては「数千万円の売り上げが吹き飛ぶ」(関係者)との見方がある。テナント従業員も休業するため、今後補償が問題になりそうだ。「取引先や客の信頼を失いかねない」(他の百貨店幹部)との指摘もある。
一方、そごう・西武の労組が28日に開いた記者会見には、高島屋など複数の大手百貨店の労組幹部が同席し、支援する姿勢を鮮明にした。連合は30日、「苦渋の決断をした組合員が雇用不安を抱えている状況を憂慮し、経営側に早期の収拾を強く求める」とのコメントを発表した。
労使問題に詳しい浜口桂一郎労働政策研究・研修機構所長は「ストは労働者の権利だ。今回の結果がどうなるか分からないが、売却後の使用者の(雇用維持などについて)対応にくぎを刺す狙いもあるのかもしれない」とみている。←引用終わり
明日からも「西武池袋」として存立し続け、
やがて、半年もすると店頭構成は大幅に入れ替わり、徐々に「数値化できない仇花の " セゾン文化 " という幻は消滅する」だろう。
それは南麻布で広大な「堤清二の邸」が取り壊され消滅し、高額な集合住宅に姿を変えたように、10年もすれば誰も識らない事になる。
従業員は、オノレが喰うために、社会的に下がってもポジションを確保し給与所得を得続ける必要がある。
転職するのは致し方ナシだ。
それとも、いや社会正義を貫き「総労働 Vs 総資本」として徹底して破戒戦をするか?
「社会文化」を追い続け、結果的には「利益」には到達できなかった事。
「メンツ」を過大に重視し「私的整理」あるいは「債権整理」を含む「再生措置」を厳しく採らなかった経営責任はあるが・・・
まぁ、売却した堤清二の心の友であった「和田繁昭」さんは、13ヵ月前に逝去してしまったし、セゾン文化の最後の幕引きがいま始まるワケだ。
無印量品は、自力で優良企業に転進した。
ロフトは、同じく「7&I HD」の傘下だが、それなりに事業経営を為している。
ミドリヤから始まった「西武クレジット」は、セゾンカードとして総合金融事業で確実な一角を占めている。
今後は、一人ひとりが自らの途を決めるのだ。
申し訳ないけれど、最初の破綻から⒛年が経過している。
その際、新卒採用で入社した人材は、有力な人材であるとは思うが、事業を精緻に見る、会社の業績を冷静に眺める、なによりも業界でのポジションを冷静に考える事をしなかったのではないか?
引用開始→ セブン"そごう西武"売却決議 (TBS NEWS DIG2023年08月31日 12時26分)セブン&アイ・ホールディングスはさきほど、取締役会で傘下の百貨店、そごう・西武の売却を決議しました。
セブン&アイ・ホールディングスはきょう午前、取締役会を開き、傘下の「そごう・西武」を売却することを正式に決議しました。
あす、アメリカの投資ファンドに2000億円規模で売却する方針です。
セブン&アイとしては低迷する百貨店事業を切り離し、主力のコンビニ事業に経営資源を集中させたい考えです。←引用終わり
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