" 「人口ゼロ」の資本論 " で、整理され提起された「人口減社会の問題」と「原因指摘」は避けず国を挙げ真剣に取り組むべき重く深いテーマだ
久々に、アチラの世界の論考を読む。
意外に、問題提起と、使用データが整理されており、
全体の主張や提言が分かりやすく、参考になる論点を得られた。
さすがに、京都大学での経済学研究者としてのキャリアによる面目躍如と言え、讃えたい。
更に、慶應義塾大学が経済学の塾員(教授)として専任招聘し、教鞭を執っておられる事に驚いた。
「マルクス経済学」を「アカマル」として警戒し敵視したり、感情的に稚拙な反発をして排外するのは幼稚な愚か者の思考であり、単純馬鹿の思想追求者の思考能力低下を表徴しているワケです。
その種の人物が提起する議論などは相手にしないが、この書(新書)は、本当に良く論点が整理されており掴みやすい展開だ。
ガチガチの「マル経」嫌いの人も視点整理の参考にされる事をお勧めします。
「人口ゼロの資本論」を読み進め読了し、
思いだした過日のことですが、某大学を退官した知人と雑談と意見交換を。
何れの社会も「上部構造が、下部構造を規定する」のが基本原則であり、厳然たる事実だ。
「市民社会」は、当然ながら「プチブル社会」で、それも上位は「高いインテリジェンスやテクノロジー」を持ち、下位は「モノ知りを吹聴する " 知的俗物 " に過ぎずで、煽り次第で、右顧左眄し、右往左往する夢遊浮游でしかない」のだが、これが典型的な社会の煩い集団に化す。
1) 民主主義社会の建前は、誰もが社会参加できるを掲げ、その根拠に「納税義務」と「選挙権」を掲げ均衡を採る。
2) 民主主義社会も、(独裁ではない)社会主義社会も、
いずれも「社会は、
主として、①支配層、②準支配層、③中間層、④中間下層、⑤底辺下層で構成されている。
3) 独裁社会は、①支配層、②準支配層、③隷属層、④農奴などの底辺層で形成され、意思決定は①支配層だけが保持し、②~④は「支持投票」を強制され「政策支持率は、ほぼ100%」を示す分かり易い構造だ。
4) 民主主義社会も、基本的な選挙権を持ち、意志表示できるとされるが、投票行動に出る実態は2)ー①~②~③の半数で、2)の④で組織された一部の人で、2)ー⑤は放棄し、全体では50%が基本ではないか?
*2)ー④の40%ほど、2)ー⑤の大半は非課税(免税)の収入であり、(政策や社会について)難しい事は考え(る余裕など)ない。
★なぜか、それは大半は「思考・比較の邪魔臭さ」が先に立つ。
★それには、彼が指摘した事は、何れの体制であろうとも、
政治(政策選択)に参加するには一定の能力(思考力や比較力、選択力)が必要だ。
★そのためには、生育過程も含め「思考力の訓練(教育)が必要」で、左右の勢力や民主主義も独裁主義とも、考える能力が不可欠だと。
★ゆえに「納税義務と選挙権行使」を行う側と、2)ー③~⑤の一部は、免除され回避する側に分かれる。
★基本的に、民主主義社会が掲げる「市民や市民社会」とは、
*2)ー①~③で構成・形成される社会ではないかと。
それなら3)ー①が、3)ー②は、上意下達を形成し、仲間内で椅子と帽子を廻し合い、3)ー③以下を都合良く喰い尽くす社会も変わらないのだ。
*2)ー③の半数と④~⑤は、煽り煽られ単純行動に出るのは、ガザを軸に周辺の地域も欧州社会も米国社会も全く同じで。
トランプは、その呷りに長けているワケだ。
フランス大革命の前も、今も「市民社会」の基本構造は殆ど変わらない。
★結論は、何れの社会も「下位層を喰い尽くす」事で、上位は維持成立している。
基本は、上位構造が下位層を隷属化させ喰うのは、どちらも同じだ。
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