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2024/06/21

日本の社会は、伝統的に「中世の社会構造の思考を継続」したまま、改善も改良も改革すらせず「ぬるま湯」のままで、近現代の国際社会を相手にしようと

日本の社会構造は、中世社会のままなのか?


手に汗して収穫を得る生き方は重要で、それをまた相互に扶け合うのは貴重な社会だ。


源頼朝が画期的だったのは公家・貴族・寺社による荘園社会を御家人の下に地頭を置き、それを軸にした武家社会を出現させ転換した事だ。


それを更に革命的な手法で大変革したのが織田信長で、その基本は荘園(農地)に縛り付けられた農民を自由にし、戦いを専門にする「兵士」と「銭」の経済による「兵農分離」および「楽市楽座」を創設し、人も物も自由に流通させた事だ。


農業に左右されず、いつでも何処へでも「戦い」に出かける専門の「兵士」を確立した事で戦いの時間短縮をした。


しかし、平和を追求した徳川家康により、再び「兵は農」へ土地に固定し戻り、身分制度は確立され凡そ250年の間に地中深くまで染みついた。


戊辰戦争の内戦を経て、近代国家建設に向け急激に「人の流動化」が起き、他者との比較で決断力と貪欲さが上回った者が、時代の寵児となり社会を切り拓く尖兵となった。


それを競い合った凡そ70年は、粗削りながら爆発的に社会生産を急増させた。


やがて、物理的な国内生産力の限界は自然に訪れ、闇雲に海外市場を目指すように(現代も同じ)なり、やがて先行する既得権者との争いは悲惨な戦争に発展し、「冷静なデータより思い込みの思想情念」を優先した結果、積み上げたあらゆる資産を、僅か15年で潰滅させられ喪い途端の苦しみを味わい、それまでに積み上げで喪わなかった「知恵と技術」を組合せ新しい創造を生み出す事で、20世紀には回復させ復調し安心の「微温湯」に浸かっている。


この間に、
市場獲得競争は「ホットな戦争」から「クールな外交」により、日本は巧妙に立ち回り失う事より得る事の方が多く繁栄をもたらせた。
つまり、OECDの統計などを見る限り、日本は「自由貿易(協定)」の最高で最大の受益者だった。


しかし、その「自由貿易(協定)」に、参加するそれぞれの国や地域は、自らの繁栄や利益を追求するため、自国(自地域)内が輸出し金員を獲得できる最良最高の途や方法を目指す。
(それは、かつての日本が歩んだ途筋と同じだ)


従って、より先進工業国を目指すなら、容易に真似のできない製品の開発や生産を目指すのは自然な事だ。
いま、日本全体を覆う「閉塞感」は急激な「円安」の亡霊に呪縛され、身動きも侭ならない状況にあるといえる。


誇りを持ち、全員が一致して「明日の幸せ」を追究した1980年代までの思考と行動から脱却できず、それを最高最良の頃と考え、既に追い抜かれ追い越されている事を認めず固執し続け。


不幸な事は他の先進工業国が振り撒く「社会改革」就中「労働改革」に縛られ、もっと大きな制度改革をせずに閉じ籠もり(鎖国)続けた事により、日本国内で暮らす上では然程の支障はないものの、周辺国も含め他の国々と比較すれば巨大な差が生じており、日本国内の至る所の至る場であらゆるモノが買い占められているのは象徴的だ。


それがイヤで、クッソと思うなら、日本国内では目に見えない「国内制度の改革」が不可避であり、既に中進国ではないかと思われるような数々の制度設計を改める事じゃないかと。


「生産の構造改革」「社会の構造改革」は避けられない。
いま、このままでも30年程度は維持できるかもしれませんが、
50年後には確実に行き詰まり、あらゆる地域が維持できず破綻し、塗炭の苦しみを味わう事になるのではと懸念しています。


現段階の状況を打破し打開する上からも、一つには細部に拘らず、壮大な歴史観、地勢観、哲学、人間観、などを磨く「リベラルアーツ」の思考力が重要ではないかと改めて考える。


いま、改めて時代と社会を切り拓いた寵児であった、
「源頼朝」や「織田信長」が、何処となく求められるのは大きな社会情勢でもあり、それで言えば「平清盛」が大きく評価されないのは「武家」でありながら「公家・貴族」になろうとしたためではないかと。

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