日本はWWⅡ戦後、極めて「上品な国」になった! そして極めてモノ分かりのヨイ礼儀正しい国民が優しく接する世界でも稀なオトナシイ国だと思います
柳井正氏の発言の掴みを漏れ聞いた時に、
大胆な事を言うなぁと思いましたけれど、よくよく注意深く聞いてみれば、懸念の指摘としても、極めて普通の話でしかない。
先日も、熱心に動く就活生について、触れましたが、
法螺でもよいですから、大法螺を吹き「オッ」と思わせる程の大胆なスケールを感じませんね。
日本の社会が「平和と安定」を求め、決定的な「幸福感」を追究しているのだろうと、情けなく諦め気味に眺め見ています。
最近の就活生は、自らが門を叩く「事業会社」の事を、一応はそれなりに研究し学習し、卒がないように見受けます。
しかし、その反面でリクルートやマイナビが強要するマニュアルに従順で、話を聞いていてドキドキしないしワクワクもしないので、味もなく人としての魅力の無さに、何か拍子抜けしてしまいます。
早いハナシが、定性的で定型的で人として「ショウモナイ」のです。
分かり易く言えば、
「ぶら下がり不健康棒」に「ぶら下がる」事を目指しているような・・・
そんな日本人が大学教育で「可もなく不可もない」つまり「掴み処のない」のが、大量に増えているように思いますね。
受け答えは、実に卒がないので、逆に不安になってしまいます。
「コッラぁ、オマエ、世界で戦えるのか!?」
「世界と競う! 世界で競う!」その考えや意思はあるのか?
と、思わず訊きました。
空かさず、
「モチロン!です」と返してきましたが、
目にチカラがないのです。
世界で戦える日本人というか、世界と競い合う日本人は、
既に「消滅」しつつあるように眺め見ています。
ヨーロッパを観るために、ナケナシのカネで「横浜港」から、ソ連邦の時代に「ウラジオストック」へ船で行き、「ウラジオストック」から「シベリア鉄道」で、延々とひたすらに「パリ東駅」を目指し。
帰路は、何らかのカネを得たのか、当時のオルリー空港から、南廻りで各地の乗り継ぎをしながら、約40時間をかけて戻る。
ストップオーバーできても、カネがないので空港から出る事もなく、ひたすらカネを使わぬ帰路であっても。
ヨーロッパが凄いのなら、フランスが凄いのなら、パリが凄いのなら、言葉が多少分かるとか分からないではなく、その街、その国、そこのヤツラを観ようと、躊躇せず勇躍し出かけた。
そして、自らの「途」を切り拓く事に格闘した。
モチロン、真剣な駄法螺は駄賃として当たり前の手段だったが。
いま、日本は豊かな社会を形成した事でも、
当時は、ルンプロ(ルンペン・プロレタリアート)の乞食でも、精神世界では「貴族」であり「武士」であるとの矜持を保ち、稚拙でも「日本人」としての誇りを捨てずに、物見遊山を貫く漫遊紀行であった。
生命を繋ぐ水にバゲットと安ワインとチーズにサラミを、
毎日のエネルギーに、広大な欧州大陸を遠慮もなく旅をした。
身を護るモノは、播州は三木で鍛造し打たれた大ぶりの「肥後守」だけだ。
(いまも手元に置いている)
ナンとかなるモノだ。
そんな味わいのある、打たれ強い粗削りな「日本人」とは、
全く出会わなくなった。
柳井氏の指摘は「人としてのスケール感」を言っているのだろうと、
同世代の塵として同感する点を感じさせられた。
引用開始→ ユニクロ柳井氏「日本人は滅びる」発言で波紋 ネット上で賛否、著名実業家も参戦
(産経新聞 2024/9/14 17:33 福田 涼太郎)このままでは日本人は滅びる-。衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の〝予言〟が波紋を広げている。移民受け入れによる生産性向上などを訴える柳井氏に対し、衣料品通販大手ZOZO創業者の前沢友作氏は「逆のように感じる」と反論。著名実業家たちも参戦し、賛否が巻き起こっている。
「少人数でも成果を」
発端は8月下旬の日本テレビによるインタビューで、柳井氏が「少数精鋭で仕事するということを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」と指摘したことだ。労働力の減少が進む中で、生産性アップに向けた取り組みは不可避との認識を示し、海外のように管理職や研究職など知的労働に携わる移民を受け入れ、少人数でも成果を出すべくレベルアップを図るべきだと訴えた。
その上で、人口減が進めば「公共や民間でサービスを受けられるものが受けられなくなる可能性がある」と懸念した。
これに異を唱えたのが前沢氏だ。X(旧ツイッター)に「僕は逆のように感じます」と投稿。さらに「日本人らしさが今後の国力の鍵になる気がしていて、それを薄めてしまうような、グローバリズムに迎合し、自らその渦にのみ込まれてしまうような考え方には違和感がある」とし、連帯を強める必要性を訴えた。
三木谷氏「日本に元気ない」
一方、実業家の堀江貴文氏は自身のユーチューブチャンネルで、グローバル化は既に進んでいると説明。「それを阻止するなら『鎖国するのか』となってしまう。(前沢氏の主張は)甘っちょろいと言わざるを得ない」と断じた。また、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は週刊誌のインタビューに「柳井さんの発言の真意は存じ上げません」としつつ、「日本に元気がないというのは事実」と指摘。働き方改革で一律的に労働時間の上限が設けられたことに触れ、「日本以外の国のベンチャーやIT企業など知的社会型対応企業の従業員は猛烈に働いている。日本だけ『早く帰れ』では勝負にならない」とした。
ユニクロもデフレ進めた?
インターネット上では「世界を見ている人の意見は説得力がある」などと柳井氏に同調する意見があった一方、「ユニクロも薄利多売でデフレを進めた一員ではなかったのか」と現状を招いた一因とみる声も多くみられた。元財務官僚で嘉悦大の高橋洋一教授は「日本が滅びる滅びないは金融政策や財政政策といったマクロ経済の話。柳井氏も前沢氏も企業経営、すなわちミクロ経済の話をしており、経営のやり方は山ほどあるため、どちらが正しいかなんて分かるはずない」と語った。(福田涼太郎)←引用終わり
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