贋物を本物として扱い巧妙に詐欺を仕掛け謀る「地面師」と暴力的な手段を講じ占有者を追い立て「地上げ屋」は違うワケで、それを混同する誤塵があり
東京は西五反田の目黒川近くにあった「旅館・料亭」の土地を、
法的に登記された所有者でもなければ全く関係のないゴロつき(地面師)ドモが、
架空の売買情報を「ここだけの秘密」だと巧みに流し持ちかけた。
それに乗った「積水ハウス」が、
モノの見事に釣り上げられ詐欺に遭い金員は固より社会的信用を著しく失墜させた。
ドキュメントタッチに纏めた Netflix では、
大変な人気を博したそうで、当然の如く「知ったバカぶり」が現れ、
中には「地面師」と「地上げ屋」を混同し、平気で講釈を垂れている人を何度か見かけたものでして。
何がって、基本的に「モノ識り」であらねばならない(と自負される)インテリゲンチャが、
堂々と混同しておられましたが、訂正を告げると気分を害されるだろうと考え、冷たく素知らぬ顔で「この怒アホ」と(心の中で笑い蔑み)ました。
改めて「講談社文庫」が出版している「地面師」(森 功)を紹介しておきます。
僅か、700円ほどですから、図書館で借りるのもヨイですが、
買い求められても損はしないと考えますヨ。
尤も、市井の小市民には縁遠いとお考えになるのも普通の事ですが、
ご自身の賃貸物件そのものが、地面師の手により勝手に売買される事も考えてみられては如何ですか。
巧妙な「贋物」や「詐欺」を上げ精緻に描いた作品には、
黒川博行さんが「美術品」について記した「ぶんぷく茶釜」もあります。
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