琉球王国が古くは「明」の頃に、中国大陸、インドシナ半島、マレー、ルソン、などと広く交易を交わしていた頃に共通する螺鈿象眼細工の文物の保存を
ここに投稿する「漆器」は、1992年7月にベトナム(サイゴン)で手にした工芸品(1850年代の製造品)です。
基本は祝宴に際し用いられた「菓子器」でもあり、時には「檳榔」を贈る習わしも1970年代まではあったとか。
ドンコイ通りの一角で寂しそうに店を張っていた御仁から求めました。
貼り合わせは「膠(にかわ)」でしたが、それが経年変化で乾き割れてしまったようです。
「沖縄県立芸術大学」では、
共通する文化として「琉球螺鈿(漆器)」について高度な研究体制を維持しておられるようですから、
木象眼技術を含め「沖縄県立博物館」と分担し螺鈿工芸全体の深化に取り組まれていると考えています。
向後は、この分野で、いくらかでも貢献ができればと細やかに願っています。
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