何気ない小4児童との日常会話で考え方の成長を識る
侮れない小4女児と小4男児の批評と決断:
昨年(2024年)の記録(ノート)からです。
その1)8年過ごし暮らしたURの住居から新居へ移り約1ヵ月が経過。
女児は、塾へ行く事を希望し、
前住地で中3の兄が通ったN研の入塾テストを受け、新居地に近いN研へ行くとを決め、引っ越し後に曜日の制約もあり4回ほど通う。
5月に入り、巨大乗換駅のN研へ移る事を強く希望し、その望みが叶い表情も元気溌剌に。
その理由を訊ねると、
① 以前の教室は雰囲気が暗い。
② 講師の爪が汚れている。
③ 来ている人達が遊び気分。
④ 電車賃の差は前と今と10円で往復20円だ。
⑤ 学校の同じクラスでライバルと思う女児が(移動した新)教室へ通う。
と、まぁ、この種の見逃さなかった見立てを要領よく話す。
引っ越してきた時、最初に、母親に指摘したとおりになった。
目指す対象が異なれば、明らかに「その範囲の空気が醸成される」ので。
看板は同じでも、冷静に「環境を考えないと人は育たず」になります。
一方の男児は、
引っ越し後に以前から希望し続けた「少年野球チーム」に入団し、
5月3日は他地域のチームとの練習試合に代打起用され、結果は17:2で勝ち、嬉しさも頂点で。
同じく、
「チームが無理してメンバーを集めるのではなく、自然に加入したいというチームがヨイのだ」と、
前の居住地で言い続けた事が分かったようで、全体で40人近いチームの一員として活躍できた事を喜んでいる。
仕事も学びも愉しみも、明るく愉快で、その時その場に「気」が張り詰めなければ、
目標も目的も程遠く、必要な緊張と楽しい緩和が交互に作用する環境が、
人を大きく強く育てる事を指摘し続ける者としては、それを瞬時に体得理解した事を嬉しく思っている処です。
適度な緊張のない処では人は育たず。
また均衡が得られる緩和のない処では人は続かず。
これはHR(ヒューマン・リソース)の原点で基本なのです。
その2)時間の活用は実に大切で「時間は金だ」を共有する。
女児が、
①5分後の電車は比較的空いているのに、なぜ待とうとせず、激混みの電車に乗るのか? 家へ帰るだけなのにね? と素朴な疑問を。
A→自宅の最寄り到着駅で、バスに乗換え還る人はバスの出発時刻を考えるからね!
Q→バスも後のにすればヨイのじゃない?
A→バスはねぇ、電車のように次々に来ない(出ない)のだよ。
だいたい10分~15分待たされるからね。
電車で5分、バスで15分待つと全体で20分遅くなるでしょ。
だからね、住まいは電車の駅から歩ける距離がヨイのだよ。
バス代は230円必要でしょ。往きと還りで460円要るよね。
1ヵ月に⒛日利用すると一人9200円かかりますよ。
家族4人なら3万6千8百円になるワケで、1年に44万円だ。
10年にすると440万円でしょ。20年なら880万円だ。
だから駅から10分~15分の歩ける距離に住む事が大事なの。
1年でクツが40万円も磨り減るワケじゃないからね。
Q→でも、歩けば歩ける距離でしょう!?
A→いやいや、この前「校外学習」で行った公園まで、ズッと上り坂だったから疲れたと言ってたじゃないか、忘れたのかな。
あの通りの横に、沢山のマンションが建っていたでしょ。
あそこから駅まで毎日毎日往復2時間半をかけて歩くのは大変なんだよ。
Q→そうか、そうだよねぇ。
A→駅の周囲で静かな場所で1000万円高くても、後の費用を考えれば、最初の費用は高くても変わらないワケで、買い物も便利だしね。
Q→つまり、いろいろ総合的に考えなきゃダメって事ですか?
A→そういう事だね。
時間は、貯められないし、元へ戻せない、過ぎると消える。
つまり、再生できないのが時間なの。世界で最も大切な資源は時間なので、時間は工夫次第で創れるけれど、過ぎた時間は消えただけなんだ。
例えば、ここの駅から30分、大阪・梅田へも神戸・三宮へも300円以内で行けるでしょ。京都・烏丸/河原町へも70分、500円少しで行けるワケだ。
少し(10分~⒖分)歩いて、合計で大阪の中心(淀屋橋/本町)でも1時間程だし、京都の中心でも1時間半だからね。
その気分転換や時間を考えなきゃダメだねぇ。
Q→そうか!そういう事か!?ヨク考えなきゃダメなのね。
A→そういう事だよ。
前の住居も便利でよかったけれどね。
一ヵ月に駐車場代とで24万ほど8年払ったでしょ。
つまり2300万円ほど払い続けたわけだけれど、全部残らず
URの使用料でカネが消えたワケだ。
今度は、同じ額のカネを払っても、土地と建物は残るからね。
キミ達が、受け嗣げば、アナタ達は住む場所はあるわねぇ。
マァ、キミ達のガンバリ次第だけれどネ!
Q→つまり、歩ける距離で同じ金額の家なら、1ヵ月に9000円を
1人が稼いでいるってコト!?
A→そういう事だね!
Q→つまり、「時間とお金と距離」は大切な事だと言う事なんだ!!
と、まぁ、こんな話を交わしたワケで。
1年前の低学年の頃と、
高学年になり少し社会の仕組みや理屈が分かり始めた「いま」とでは、
話の「芯」とその「展開」が分かったような事へ変化し始めている事を理解させられた次第です。
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