ニューヨークの繁栄は、歴史的には「現代のローマ帝国」であり、それは必ず行き詰まり崩壊する事が約束された歴史性であり社会ともいえるワケですが
NYCは、
現代アメリカ社会の階層分断を象徴していますね。
外見では、それは余りあると言えます。
そのNYCに集積された金融資本が、
より効率的に稼ぐ場所を探し求め、世界を同じ構造に変え、
そこでの富を肥大化させ強奪しようとの企みを隠し、
様々な幻想を撒き夢を見せ釣り上げようとしていますが。
その階級対立は深刻で、
社会は明らかに階層分断され、現代の奴隷構造を打ち固めています。
収奪される側は、自身のやるせなさを認識しつつも、
より下位の階層を収奪しなければ生きられないワケで、
その均衡が崩れた時点で巨大都市は崩壊するのです。
都市の人口構造は、
圧倒的に無産階級で、納税額を考慮せずに一人一票で選挙をすれば、
無産者が勝つのは当然の事ですが、この点にリベラル側のアキレス腱があるのです。
選挙の「投票権」は基本的な「権利」ですが、
まず「義務」である「納税責任」と表裏を為す一体です。
トランプの指摘や主張の基本は、
先ず「不法移民」は、何よりも「納税」もせず、
しかし都市や州や連邦が提供する「行政サービス」は享受している。
トランプ大統領の主張に代表されるワケではないものの、
アメリカ🇺🇸社会を造り上げてきた、善良な中下層の多数の声に対し、
新参者は無視し別の理想と要求を持ち出すのです。
フランシス・フォード・コッポラ監督が、
200億円弱の「私財」を投じて創り上げた作品「メガロポリス」の日本公開が、
6月20日に始まったばかりでですが、それは「ローマの共和制」と、
現代の「ニューヨーク」を重ね合わせ、思考を提起する作品とされています。
「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」も大きな反響を呼びましたが、
「メガロポリス」は、それ以上の衝撃を与えると噂され・・・
いまのアメリカの状況は、明日の日本が直面させられる深刻な問題です。
(写真の記事は、2025/06/27 日本経済新聞 朝刊)
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