サッカーで「パリ・サンジェルマン」が、ヨーロッパ・チャンピオンになった事の祝意が転じたパリの暴動は、フランス社会の不満や病巣を曝け出している
ヨーロッパ・チャンピオン・リーグで、
「パリ・サンジェルマン」が優勝したと、パリの街は大騒ぎに。
エッフェル塔は三色旗を表現する色に電飾され、
人は街へ繰り出し、花火が上がり、祝意と喜びがシャンゼリゼを埋め尽くし。
しかし、そこはフランス社会であり、その象徴のパリであり、
政治体制や経済体制に不満を抱える「不逞の輩」は、
絶好の機会到来とばかりに暴れ煽り立て「暴徒化」させ、
放火、略奪、破壊の限りを繰り広げ、2人が死亡し、
500人弱が逮捕され、フランス社会が抱える病巣を悉く世界へ見せた。
これは米国社会が固有に保つ深刻な社会問題とも共通している。
階層化と言い換えているが、明らかに「階級化」を内在させ進め、
解決なく閉塞社会への不満を内在させる「日本」の社会も同じ事だ。
フランス革命も、ロシア革命も、最上級の「王権(権力)」を倒しはしたが、
統治機構で巧妙に甘い汁を吸い続ける「上中層」の支配階級を打倒する事はできなかった。
ゆえに、フランス革命から230年近く経った今も、フランスを支配する「政治エリート」は勝手放題だ。
フランス社会は、建前での「自由・平等・博愛」を重視するが、
その実態は徹底した階級社会であり、実力制は徹底した「能力社会」であり、
そのいずれもに手の届かぬ民は、足蹴にされ蹴散らされ踏み付けられ、
徹底的に測られ規定され搾り取られるのが実態だ。
底辺には、主としてアルジェリアからの移民を置き(建前で市民権を与えても)、
西アフリカからの移民は、更に下に踏み置かれる市民(死眠)社会だ。
徹底した牢獄生活を強いるのだ。
フランス軍の兵士(殆どの士官以下)は、基本的にフランス共和国が雇用する海外からの「傭兵」だ。
変な国だ。
明確に分かっている事は(本質的に)「階級制度が厳然と残された社会」だという事実。
ゆえに、「パンとサーカス」を求めたローマの昔と同じく、
下層の民は、血の滾る刺激を求める!
それがフランスのサッカーだ。多くのプレーヤーは最下層の貧民じゃないか。
サルやゴリラが大活躍すると、下層社会は盛り上がる。
カネを投じるオーナー側は、大金と名誉を得る事ができる。
そこへ、騒ぎを企て社会不安を煽る者が現れ、巧みに焚き付ける。
引用開始→ 欧州CLでPSGが初優勝 パリは祝賀ムードも…一部が暴徒化
(日テレNEWS NNN 6/1(日) 12:05配信)サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグで先月31日、フランスのパリ・サンジェルマンが初優勝し、街では祝賀ムードとなる一方、破壊行為も起きています。
パリのシャンゼリゼ通りでは、先月31日、チャンピオンズリーグで地元クラブのパリ・サンジェルマンが初優勝したことを受け、直後から未明にかけて数千人が集まりました。いたるところで祝賀ムードに包まれた一方、一部の参加者が警察官らに花火を投げつけるなどしたため、一時、騒然となりました。
ロイター通信によりますと、パリ全域でおよそ5400人の警察官が配備され、制圧に乗り出しましたが、バス停や飲食店のガラスが割られたほか、自転車や車が燃やされるなどの被害も発生し、一部で店舗での略奪行為も起きました。
警察はこれまでに少なくとも130人以上を拘束しましたが、騒ぎは未明になっても続き、警察が厳戒態勢を敷いています。←引用終わり
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