「上方落語のネタは幾つある」と訊かれ、天満天神繁昌亭で15年間の根多記録を「上方落語協会」が番付に整え手拭いとして記念品を配布していました
ある時、ある人から、
「上方落語」のネタはどれくらいあるのですか? と訊かれ。
300くらいあるのじゃないかと応えたものの、よく分からないままでした。
他者を前に、いくつかのテーマを話しながら理解を刺激する事も
「生業」の一つであり、噺家の掴みから入りネタの噺を15分~20分で展開し纏めるパフォーマンスは見事で、
惹きつけられる重要な話芸と大切に考えていますので、
先ず何より噺家と落伍家は分けて考える事もあり全体を見回した事もありませんでした。
いま「上方落語協会」では、凡そ250人を抱えるそうです。
モチロン、協会に加入していない噺家もあります。
加入する会員でも、
噺家なのか警備員(アルバイト)なのか、はたまたコンビニのワーカーかなど、
どちらが本業か分からない方もありますし。
そんな事を、ボォ~っと考えていた処、
5年前に天満天神繁昌亭で貰った上方落語の根多(ネタ)を番付した手拭いが出てきましたので、
数えると凡そ250ほどありました。
何よりも繁昌亭で15年間にかけられたネタの多い順と言いますか。
京都の独特のネタや、大御所が先立だたれ、
看板ネタを暫く遠慮し隠される流れもありましょうし、
新作も含まれての数字ですが、やはり300近くあるのではないかと。
バカバカしい話芸だと小馬鹿にされるのもご自由ですが、
衆生の一大絵巻としての話芸でもあり、社会文化の宝です。
噺家は師匠と呼ばれても、
基本的には喰えない貧乏所帯なのであり、
高座の噺で喰え弟子を抱え相伝するにも苦労が絶えぬ業で、
メディアにチヤホヤされ酒食に不自由しないと豪語するようになると、
一気に堕落が始まり「落伍家」一直線が待っています。
江戸落語の噺家の盛衰が激しいのは、
一人ひとりの顧客を大切にせずメディアにチヤホヤされ、話芸を磨かず喰い尽くされ
消費された上で遣い棄てられる事が大きな要因だろうと眺めています。
<コラコラコラム ©>
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