大学進学に伴う興味深い2例、現代社会が抱える断面が表面化した事案を提議しますが、これは実に日本の社会が抱え込まされた本当に深刻なテーマで
大学進学に向けた予備校塾:
やはり、阪神間の都市域は人口150万人で、
神戸市の総人口より多く、基本的には実に大きく根強いニーズがあるのでしょうねぇ。
その結節点ともいえる「阪急の西宮北口駅」の周辺は、
(老舗の)浜学園、(分家の)希学園、日能研、馬渕教室、武田塾、鉄力会、その他が、
軒を連ね激戦を展開中です。
基本のエリアは、
東南部には甲子園、南側に香櫨園、西側には芦屋、住吉、御影、が拡がり、
駅直近に昭和園、甲風園、北西に夙川、苦楽園、甲陽園、
北辺に甲東園、北側に宝塚(今津線沿線)、武庫川を越えた東側に武庫之荘、
大阪・神戸の経済界で中枢(司令塔)を担い支える人財の集住地域ですから。
何れも、15分以内に到着できる結節点では、塾も子供達も、激烈な競争地域です。
著名私立中高校は、
灘(中・高)、甲陽学院(中・高)、六甲学院(中・高)、神戸女学院(中・高)。
ブレる事なく「不動の位置」を占めていますから。
河合塾は、
大阪・梅田(豊崎)で高校生対象の大学進学塾を展開しており、
要望に応じ中学生対象の進学塾なら「西宮北口」でと考えるのは自然ですが、
それにしても実に激しいなぁと。
<コラコラコラム ©>
引用開始→ 中3で高校範囲終了の超先取りで東大トップ合格狙う 河合塾が西宮に新設、驚異の理系教室
(産経新聞 2026/9/24 11:00)大手予備校「河合塾」が東大理系進学に特化した新たな教室を兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅前に開設することが24日、分かった。トップレベルの中高一貫校生が対象。少人数の選抜制で、中学3年生の時点で高校範囲をほぼ終えるという超先取り学習のカリキュラムを採用するという。講師には数学オリンピックのメダリストらを起用し、受験対策だけでなく大学での研究領域にも踏み込んだ講義を行うことで、東大合格だけでなく東大進学後をも見据えて生徒の思考力や学問的素養を高めたいとしている。
「余裕持って東大合格」
新たな教室の名称は「MEPLOMETA」(メプロメタ)。関西の1教室でスタートし、将来的には、首都圏での開設も検討している。
河合塾ではすでに東大をはじめとする難関大を目指す中高一貫校向けのコースとして首都圏で「MEPLO」を展開しているが、今回は、志望校を東大理類に絞り、トップ合格を目指す選抜コースとなるという。新教室では中学3年生までで高校範囲を終了する速習カリキュラムを採用。さらに高校2、3年の2年間にわたって東大入試の演習を行う。
例えば、数学の場合、中学1年から高校3年までの6年間で同じ単元を4回繰り返す演習を実施。「東大に合格するだけでなく、余裕をもって合格できる実力を身につけさせたい」としている。最上位クラスは20人に限定する。令和9年1月の開講予定で、まず1月時点で中学3年のクラスを設置。順次、開設クラスを拡大し中学、高校の6年にわたるコースとなるという。
塾激戦地の西宮北口で
西宮北口駅付近は塾や予備校が割拠する関西屈指のエリア。現在も駿台予備校や研伸館など大手塾、予備校が教室を展開している。周辺地域には、灘高校、甲陽学院高校、神戸女学院高校など、屈指の進学校が点在。灘高校のホームページによると、今春入試では東大合格者数が95人。甲陽学院高校も東大に33人が合格している。
西宮北口駅はこれらの学校からのアクセス環境が良く、河合塾は東大を狙う関西の生徒たちにとって通学しやすい場所だと判断したという。
「鉄緑会」を意識か
現在、進学塾、予備校のなかでも、医学部などに進学する最難関、東大理科Ⅲ類への合格者数が多いとされるのは、「東京大学受験指導専門塾」をうたう鉄緑会だ。鉄緑会のホームページによると、東大合格者525人、理科Ⅲ類の合格者は44人という実績を誇っている。理科Ⅲ類の定員は約100人。鉄緑会だけで4割以上の合格者を出していることになる。
河合塾は大手受験塾として幅広い層の受験生が通学。長年にわたり東大をはじめとする難関大学への合格実績もあるが、最上位層向けの教室を新たに展開することで、トップ層受験生への対応をさらに手厚くしたいという思惑があるようだ。
河合塾の担当者はMEPLOMETAの学習について「学校の授業中も塾の宿題に追われるような宿題中心型にはせず、講義での演習中心にしたい」。また、数学オリンピックのメダリストら専門性の高い講師を迎えることで、「未知の難問に向き合う本質的な思考力を育てたい」と話している。←引用終わり
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次に、
姫路市というか播磨地域(総人口100万人程)で、
一定規模(5000人程度)の私立大学は設立し開学できても、
教学と経営を安定的に維持し続ける事は「人口構成」と「所得分布」など、
総合的に捉えると「ニーズ」の上からも非常に難しいのです。
1960年代でも、大学教育のニーズを満たしたい人は、
電車で1時間~2時間の、神戸、大阪、京都、東京へ流出するのが一般的で、
地元のニーズに応えるのは、専門性の強い少数の「理系・工学系」で、
何よりも基本的には「工業高校」「工業高専」が男子の人材育成を担い、
地元のニーズに応じるには十分でした。
そこへ、
姫路市が当初は地域の劣悪な医療事情の改善を考え「医学部(医系)」を誘致しようとした事が発端で。
(それは、国や県が担うテーマで、当時40万人程度の市の課題ではない)
いくつかの先に打診したものの、殆ど「成果」を得られず、
関東の「獨協医科大学」を経営する「獨協学園」に的を絞り「公私協同」を掲げ誘致したのです。
明確なニーズを押さえず、コンセプトもビジョンもなく、
誘致し開学する事だけが先行したとも言えるわけです。
しかしながら、様々な地域の競争環境や社会事情を考慮し「獨協学園」は
「社会科学系」の学部と「薬学部」の開設で臨んだように記憶しています。
しかし、開学し半世紀近くを経ながら「定員割れ」が続き、
いわゆる「Fラン」として広く認識され、周辺域の進学者にも忌避される状況に勝てず、
学部・学群の大幅な再構成などを進めたものの、
JR姫路駅を軸にする中心域から遠く離れ孤立したキャンパス立地は忌避され続けました。
そこで、市の中心部のビルにサテライトを設ける怒力も重ねましたが、狙いを満たす事は適わず。
姫路市による「公立大学」への転換を求めたものの、
姫路市の審議会で否決され万事休すへ追い込まれました。
獨協学園は経営法人の売却に取組ましたが、待ってましたとばかりに、
経営責任を持つ大学の理事会は、四分五裂で金銭スキャンダルが露呈するなど。
もぉ統治も経営責任も放棄したまま彷徨い続け、
地方の中途半端な私立大学の典型に陥り、遂には「バナナの叩き売り」になったと眺めています。
姫路市域での後期高等教育の基本ニーズは、
駅近の「専門学校」で、2~3年で「就業先」のある実業の安定業種で
技量を発揮できる事が大前提は、21世紀の今も共通しています。
<コラコラコラム ©>
引用開始→ 姫路独協大、徳洲会に経営権譲渡へ 定員割れによる経営難で 新体制移行、28年春見込む
(神戸新聞NEXT 2026/9/25 12:10)
経営権を譲渡することが明らかになった姫路独協大学=姫路市上大野7姫路独協大学(兵庫県姫路市上大野7)を運営する学校法人独協学園(埼玉県草加市)が、同大学の経営権を、学校法人徳洲会(神奈川県鎌倉市)に譲渡することが25日、関係者への取材で分かった。姫路独協大は、姫路市が設立資金50億円と土地を出資する全国初の「公私協力方式」で開学したが、定員割れによる経営難を受け、引き渡すことにした。新体制への移行は2028年春が見込まれている。
姫路独協大は1987年に設立された。現在は医療保健学部や看護学部、人間社会学群などがあり、薬学部は2024年度を最後に募集を停止している。
05年度に初めて学生数が定員を下回り、26年度は定員計1640人に対し、在学生627人(5月1日時点)と、充足率は過去最低の38・2%にとどまる。経営も苦しく、05年度から慢性的な赤字に陥っている。
大学を巡っては一時、公立化が議論されたことがあった。独協学園が21年、姫路市に要望し、市は審議会を設けて検討した。しかし22年、財政負担の重さを指摘する答申を踏まえ、「公立化は困難」と回答した。
関係者によると、その2年後、学園側が市に対し、徳洲会ではない別の法人と譲渡交渉に入ると報告した。ところが、協議を進める中で、一部の理事に現金の受け取りや会食接待の疑いが浮上。学園は今年4月に第三者委員会を設け、理事長と理事2人が辞任する事態に発展した。←引用終わり
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