77回目の太平洋戦争開戦日に質われ答えた事!
2018年12月8日は、日本が米国を相手に、無能な東條英機の精神論から「ヤケっ八」ともいえる大戦争への火蓋を切った日です。
そこに含まれるのは「知力」と「生産力」そして「兵の技術力」です。
「知力」には、戦略能力が問われるのは言うまでもありません。
巧みな「戦略」を構築する基礎は「情報力」と「分析力」です。
決して「無能」が「精神論」を振りかざし「暴力」的に周囲を「威迫」し昂揚させるものではありません。
戦争には「世界観」とその根拠となる「哲学」が必要です。
「哲学」を欠く「戦争」は、ガキの「言い争い」が派生した「喧嘩」に過ぎません。
東條英機には「中国戦線」にも「太平洋戦争」にも、然したる「哲学」は見当たりませんでした。
その結果、3年7ヶ月後、日本は塗炭の苦しみを・・・・・
その評価を巡り、いまも猶、自称右翼と宣されるミナサンは礼賛し、無意味な「精神論」を吹聴しておられます。彼らに引き摺られるようにネット上では「軽チャ~ウヨウロ」が喧しく時代錯誤の「無茶苦茶精神論」をホザキ吹き合い時を過ごしておられ、真に敬具である事かと。
さて、そのような状況で、昨日の午後に一応尊敬する知人から、
以下の質問を受けました。
① 「米中間の貿易戦争はどちらが勝ちますか」
② 「日本は米中間の貿易戦争に巻き込まれますか」
私説としての答(助言)は以下に要約します。
① 米中間の貿易戦争はかなり深刻な事態を招く事でしょう。
しかしながら、どちらが勝つかを議論し検証するには、何時の時点どの時点を捉え、どの点に焦点を当て評価するかで大きく変わる。
争いは、歴史的に捉え正確に「評価」する事が必要だ。
② 日本は、いずれの側とも貿易取引があり、一概にどちらの側に立つのが有利かというような議論は馴染まない。
何よりも、日本で製造生産された基礎部品が中国へ輸出され、中国で組み立てられ、製品の主要部品として日本は輸入し、それを米国や欧州へ再び輸出する分業を行い、米国も欧州も最終製品(商品)として販売され、各国の消費者は利便を受け得ている。
③ 記述のとおり、国際貿易は国境を越え、各国の市場が密接不可分の関係にあり、そこに多大な雇用があり各国の国民はその利益を享受しているのだから、容易く簡単な事ではない。
日本は77年前に無謀な戦争を仕掛け、端緒的には勝利を収めたが、結果は無惨にも焼き尽くされ消滅の危機に追いやられ陥った。無惨な敗戦だ!
しかしながら、日本人は様々な努力を重ね、一つ一つ目前の困難に取組み解決する事で、復活への端緒を掴み、近隣や周辺の国や地域を真摯に応援し、時に支援し地道に扶け友情を深めた。
そして77年前の無知でバカバカしい東條英機の「精神論」では達成できなかった「アジアの経済圏」を形成し、いまや分業を進め大きな経済圏として世界の注目を集めている。
73年前に惨めな「敗戦」を経験し塗炭の苦しみを味あわされたが、馬鹿な「精神論」を振りかざす事なく、謙虚な姿勢で「アジアの解放」を得たし達成したといえる。
その観点や意味から、現在の日本国政府が「自由貿易」「自由市場」の拡大による相互利益の追求という姿勢は大いに評価する。